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ケンウッド、ソリッドなデザインのカナル型イヤフォン2機種。約4,600円~

 JVCケンウッドは、ケンウッドブランドのイヤフォン新モデルとして「KH-CRZ700」と「KH-CRZ500」の2機種を8月29日に発売する。ビクターエンタテインメントオンラインショップでの直販と、JVCケンウッドがスポンサードしているサーキット会場にてユーロスポーツブースで販売を行なう。予定価格は「KH-CRZ700」が7,389円、「KH-CRZ500」が4,611円。

右から「KH-CRZ700」、「KH-CRZ500」

 ケンウッドブランド自体を取り入れたデザインが特徴で、ケンウッドロゴに使われている赤い三角を筐体に配置。全体のカラーもロゴを意識したものとなっている。リング形状のハウジングカバーはオーディオ機器のボリュームをイメージ。ハウジング横のスタビライザーは長めで、装着しやすくなっている。

 どちらのモデルも10mm径のダイナミック型ユニットを採用し、磁気回路は「KH-CRZ700」がダブルネオジウムマグネット、「KH-CRZ500」がシングルネオジウムマグネットとなる。

「KH-CRZ700」。ハウジングの一部が赤い
「KH-CRZ500」

 筐体にはバスポートを設けている。CRZ700はアンチバイブレーションSUSリングを搭載する事で、不要な振動を低減している。

CRZ700はアンチバイブレーションSUSリングを搭載する事で、不要な振動を低減

 再生周波数帯域と出力音圧レベルは、CRZ700が7Hz~20kHz、105dB/1mW。CRZ500が8Hz~20kHz、105dB/1mW。インピーダンスはどちらも16Ω。

「KH-CRZ700」
リモコン部
「KH-CRZ500」
ケーブルはフラットタイプ

 ケーブルは1.2mでOFC。Y字タイプで、平型ケーブルとなっている。なお、着脱はできない。ケーブルを除いた重量はCRZ700が8g、CRZ500が7.5g。

 S/M/Lのシリコンイヤーピースと、低反発イヤーピースのMサイズを同梱。キャリングケースも付属する。CRZ700のみ、ケーブルクリップも用意する。

音を聴いてみる

 ハイレゾプレーヤー「AK380」を使って試聴した。

 CRZ700とCRZ500のどちらも、音の傾向は同じで、低域がかなりパワフルに出るイヤフォンだ。ベースラインが目立つロックなどに向いている。

 これだけ低域がパワフルに出るイヤフォンでは、中高域が低域に覆われて抜けが悪くなりがちだが、適度に振動が抑えられているためか、さほど中高域がマスクされた感じはない。

 2機種で比較すると、CRZ700の方が不要振動が良く抑えられており、量感は豊かだが低域の分解能はCRZ500を上回っている。

(山崎健太郎)