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ケンウッド、地デジチューナ搭載の新「彩速ナビ」

エントリー機でも地デジ。「MDV-L503W」

 JVCケンウッドは、ケンウッドブランドのAVナビ「彩速ナビ」の新エントリーモデルとして、200mmワイドコンソール対応の「MDV-L503W」と、標準モデル「MDV-L503」を12月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「MDV-L503W」が83,000円前後、「MDV-L503」が76,000円前後。

MDV-L503W

 いずれも、彩速ナビのエントリーモデル「Type Lシリーズ」の新製品。10月発売のMDV-L403/L403から地デジチューナ対応などの強化を行なっている。「広感度地デジチューナー」と「ジェットレスポンスエンジンIII」により、充実したAV機能と快適な操作性を実現するという。

 「MDV-L503W」は、200mmのワイドコンソール対応となる。その他の主な仕様は共通。新たにドライブレコーダにも対応し、同社の「KNA-DR500」と連携して、モニターで確認可能。リアビューカメラ「CMOS-C320」などとの接続にも対応する。

 7型/800×480ドットのタッチ操作対応液晶を備え、地上デジタル放送視聴やDVD/CD/SD/USB再生に対応するカーナビシステム。フリックやタッチといったスマートフォン風の操作が可能で、画面レイアウトもWVGAモニターに最適化した。

 地デジチューナは、OFDM復調IC採用や、専用シールドでデジタル基板からの放射ノイズ漏れを排除するなど、電波が弱くてもクリアな受信が可能な「広感度地デジチューナー」を搭載。DVD部はDVDビデオのほか、地上デジタル放送の番組をVRモードで録画したCPRM対応DVD-R/RWディスクなども再生できる。

 iPhoneを別売ケーブル経由で接続して、地図画面のリモート操作や目的地設定などが行なえるiOSアプリ「NaviCon」と連携可能。iPhone/iPodの音楽・動画再生が可能で、音楽ファイルのジャケット画像の子画面表示にも対応する。

 USBメモリやSDメモリーカードに保存した音楽ファイル(FLAC/WAV/MP3/WMA/AAC/Vorbis)や動画(MPEG-4、MPEG-4 AVC/H.264、WMV)の再生に対応。CDからSDへの最大約4倍速録音にも対応し、音質は標準または高音質の2種類から選択可能。

 アンプの最大出力は50W×4ch。音質補正機能として、リスニングポジションまでの距離が等しくなるように仮想スピーカー位置を調整する「リスニングポジション設定」や、走行速度に応じてリアルタイムに音質を自動補正する「Drive Equalizer+」、フロント/リアスピーカーの取付位置やツイータのサイズに最適な特性を設定する「スピーカー設定」などを搭載する。

 ナビゲーション機能は、進行ルート先にある分岐点までの残距離と進行方向を表示色の変化で感覚的に伝える「ここです案内」や「500mランドマーク表示」などを搭載。FM多重放送「VICS WIDE」に対応し、詳細な渋滞情報や気象・災害情報、緊急情報などの取得が可能。GPSは準天頂衛星「みちびき」にも対応している。また、衝撃や振動に強い「車載スペックSSD」の搭載により、地図表示や検索がスピーディに行なえるという。

(臼田勤哉)