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ドキュメント番組「火垂るの墓と高畑勲と7冊のノート」。NHK Eテレで2日23時から

(C)野坂昭如/新潮社, 1988

NHKは、ドキュメンタリー番組・ETV特集にて、「火垂るの墓と高畑勲と7冊のノート」を8月2日23時からEテレで放送する。再放送は8月7日0時から。

放送スケジュール

・Eテレ 8月2日(土) 23時00分~23時59分
・Eテレ 8月7日(木) 0時00分~0時59分(水曜深夜) 再放送

「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」などを手がけたアニメーション映画監督・高畑勲。

(C)NHK

1988年公開の「火垂るの墓」は野坂昭如の原作の小説をもとに、空襲で母を亡くした14歳の少年・清太が4歳の妹・節子とともに生きる姿を描いた。

高畑の没後に見つかった映画の創作過程を記した7冊のノート。高畑は自身の空襲体験をもとに原作を忠実に再現しようとする一方で、「F清太」という原作にはない存在をあえて作り出していた。

巨匠・高畑勲が「火垂るの墓」に込めた思いとは? 発見された7冊のノートと関係者の証言で迫る。

(C)NHK
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寺越陽子ディレクター コメント

2011年、遺作となった「かぐや姫の物語」を制作する高畑勲さんを取材しました。以降、2018年に高畑さんが亡くなるまで、ときには叱られましたが、ありがたいことに大変親しくしていただきました。

作品への熱いまなざし、心に響く言葉など教わったことは数えきれませんが、「火垂るの墓」についてはほとんど何も、高畑さんから聞くことはありませんでした。

戦後80年を迎えたいまもなお、戦争がなくならない世界。改めて高畑さんが「火垂るの墓」という映画にどんな思いを込めていたのか、わたし自身が知りたいと思い、取材を続けました。

創作ノートから見えてきたのは、いまの時代のわたしたちへのメッセージだと思っています。