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高級オーディオ&プロジェクタ体験コーナーも。ヤマダデンキLABI池袋本店が12日リニューアルオープン

ヤマダデンキ LABI池袋本店

家電量販店のヤマダデンキは、東京・池袋に構える旗艦店「LABI池袋本店」を9月12日より全面リニューアルオープンする。1階にはライブコマース専用スタジオを設けたほか、3階のオーディオ・ビジュアルコーナーには、高級オーディオやプロジェクターが楽しめる体験コーナーを新設した。子どもから祖父母まで「3世代が楽しめる体験・体感型店舗」を目指す。

LABI池袋本店は、売り場面積約5,000坪を誇る国内最大級の店舗。売り場は、地下2階から地上7階までの全9フロア。家電を中心に、スマホやゲーム、おもちゃ、時計、雑貨、化粧品・医薬品、自転車など、豊富なアイテムを取り揃えた。

ガンダムコーナー(6階)
任天堂監修の特設コーナー(6階)
エアコンコーナー(5階)
Z世代に人気のトレンドアイテムを集めた「ワイラボ」(地下1階)

品揃えに加えて注力しているのが、実際の製品を見て触れる、そして体験できるスペースを各所に設けたこと。キッチンスタジアムでは、炊飯器で炊いたご飯の食べ比べができたり、カメラコーナーではジオラマ撮影が体験できたり、美容家電コーナーでは専用のパウダールームで最新の理美容家電を試すことができるようになっている。

炊飯器で炊いたご飯の食べ比べができるキッチンスタジアム(5階)
カメラコーナーに設置されているジオラマ(2階)
理美容家電を試すことができるパウダールーム(地下1階)

新製品だけでなく、価格に敏感な顧客をターゲットにした「リユース家電」も数多く取りそろえた。1階にはリユーススマホ、2階にはリユースパソコン、そして4階にはリユースの冷蔵庫・洗濯機を販売する。いずれのリユース製品もヤマダの自社工場で洗浄から点検、修理を実施しており交換保証も付ける。

リユーススマホのコーナー(1階)
リユースパソコンのコーナー(2階)
リユース冷蔵庫・洗濯機のコナー(4階)

また1階には、ヤマダデンキ初の試みというライブコマース専用スタジオを設置。顧客は配信の様子を間近で楽しみながら、注目家電の使い方やポイントなどの情報をその場でキャッチできる。映像は屋外の大型ビジョンでも上映。店舗を通りかかった方が、店内に入りたくなるような魅力的な情報を届けるという。

このライブコマースはYouTubeでも観ることが可能。「これまでのライブコマースは週1回程度だったが、徐々に回数を増やし、毎日実施できるような体制を目指したい」とのことだ。

1階に設けられたライブコマース専用スタジオ

AVコーナーは3階。高級オーディオとシアタールーム新設

テレビやレコーダー、オーディオ機器などのAV関連機器は、3階に集約された。

フロアの半分以上を占めるテレビコーナーでは、レグザ最大サイズの110型「110Z990R」を筆頭に、パナソニックやソニー、シャープ、ハイセンスなどの最新モデルを陳列。大型テレビの前には電動ソファも完備されており、くつろぎながら商品選択ができるようになっている。

レグザ最大サイズの110型「110Z990R」
国内テレビシェアNo.1のレグザが、フロアで大々的に紹介されていた
テレビの前には電動ソファも完備
ブラビアを使った各パネル方式の比較展示も

フロアの中心には、スペースを区切って、実際の部屋を模した体験コーナーを設置。実際の生活空間にテレビを設置するとどのような感じになるのか? がイメージできるようになっている。

パナソニック・ビエラのレイアウトフリーテレビ
パナソニック・ビエラのウォールフィットテレビ

以前は1階奥にあったイヤフォンコーナーは、テレビと同じ3階に移動。国内外の最新イヤフォン・ヘッドフォンが完備されており、完全ワイヤレスイヤフォンなどは全機種試し聞きできる。

完全ワイヤレスイヤフォンのコーナー

フロア奥には、最新の小型モバイルプロジェクターを集約したコーナーを設置。その隣の小部屋では、レグザプロジェクターの大画面を迫力ある映像で体感できるシアタールームを用意する。

モバイルプロジェクターのコーナー
レグザプロジェクターの大画面を迫力ある映像で体感できるシアタールーム

高級オーディオ機器が視聴できるリスニングルームも新たに設置。デノンやマランツなどのオーディオシステムやダリのスピーカー、ナガオカのカートリッジなど、専用のリスニングルームで最新のオーディオシステムを試聴できる。

リスニングルーム

目指したのは「圧倒的な品揃えと3世代が楽しめる提案型の売り場」

リニューアルオープンに合わせて行なわれた説明会には、ヤマダホールディングス代表取締役会長兼CEOを務める山田昇氏や、同代表取締役社長兼COOの上野善紀氏、ヤマダデンキ代表取締役社長の佐野財丈氏らが登壇した。

上野氏は「LABI池袋本店が目指したのは、家電専門店として50年以上の歴史を持つ当社だからできる圧倒的な品揃えと3世代が楽しめる提案型の売り場。商品1つ1つの配置であったり、日々の暮らしの中でその商品をどのように使うのか? がイメージしやすい構成とした」と説明。

ヤマダホールディングス 代表取締役社長兼COO 上野善紀氏

また大塚家具との連携も強調。上野氏は「この池袋については、家電専門の“LABI池袋本店”と、家具・インテリア専門の“IDC OTSUKA池袋ショールーム”という2館体制で、当社のライフセレクト最高峰店舗という位置づけ。またヤマダポイントを通じた相互来店を促すことで、家電を購入してもらったポイントを家具・インテリアに、家具・インテリアを購入してもらったポイントを家電にお使いいただき、2館ならではのシナジーを生み出す。さらに家電と家具の同時配送サービスなどで顧客の利便性を高める」と、連携のメリットをアピールした。

ヤマダホールディングス 代表取締役会長兼CEO 山田昇氏

池袋にヨドバシカメラが出店した後の競争環境の変化について問われると、山田氏は「今回のリニューアルは、日本を代表する家電の街として、魅力ある店を作りたい、このような目標で店を作った。私からすれば、満足のいける店ができたと思っている。それぞれが互いに魅力ある店を作っていけば街全体が発展する。“電気製品を見るなら池袋”と国内外の顧客に認知されるように持っていきたいし、同業者の皆さんにもそのように求めたい」と語った。

写真左から、ヤマダデンキ LABI池袋本店 店長 宮崎清一氏、ヤマダホールディングス 代表取締役会長兼CEO 山田昇氏、ヤマダホールディングス 代表取締役社長兼COO 上野善紀氏、ヤマダデンキ 代表取締役社長 佐野財丈氏