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EarAcoustic Audio、"甘過ぎない甘い音"を目指したイヤフォン「Cipher」
2025年9月30日 13:00
伊藤屋国際は、EarAcoustic Audioブランドより、中国のシンガーソングライターzkaaaiとのコラボモデルイヤフォン「Cipher」を発売した。プラグ部は3.5mmステレオミニとUSB-Cの2タイプを用意。カラーは、Red、Premium Yellow、Purple、Blue、Pink、Black、White、Goose Yellowの各8色。価格は3.5mmタイプが3,980円、USB-Cタイプが4,680円。
新開発したノズル内部の螺旋構造「NEBULA SOUNDFIELD」と、音楽の温かな空気感に重点を置き、"甘過ぎない甘い音"を目指したチューニングを施しているのが特徴。「まるでとろけるチョコレートのような音楽体験へと誘う」としている。
NEBULA SOUNDFIELDは、金属製ノズルのキャビティに12組の螺旋溝を刻んだ構造で、音波の反射経路は数値流体力学ソフトウェアシミュレーションにより最適化。広がる16kHzの倍音拡張を実現したとする。
チューニングコンセプトは「SUPER AMBIENT AIRY SWEET TUNING」とし、人間が不快だと感じる周波数範囲(6~8kHz)を回避。-4dB/octの緩やかな下降で、倍音の消散時間を300%以上延長することができるという。
10mm径のダイナミックドライバーを採用。1.0テスラを超えるデュアルリングネオジム磁石を備えた強力なデュアル磁気回路、デュアルキャビティスーパーマグネティックフラックスエンジンを搭載。
内側のリングでは磁束密度を200%増加させることで中高域の精度に焦点を当て、外側のリングでは低域のトランジェントを駆動させることにより振動板の変位速度を0.005ms以上に維持するという。これにより、甘く温かな空気感を再現しつつ、高速トランジェント応答の共存を実現した。
柔軟性の高いポリマーポリウレタンサラウンドを備えた、ナノクリスタルセラミック振動板を採用。蒸着ジルコニアセラミックからなるダイヤモンドグレードのダブルカーブドームは、サファイアを超える表面硬度に加え、従来の振動板と比較し40%以上の軽量化に成功したという。
その剛性により、パーティションの歪みを99%以上の精度で排除、アニール処理を施し振動板内部の応力を均一化させ、第3高調波の歪みを0.05%未満に抑制している。
16kHz以上の倍音の伸びを高めるため、振動板のエッジには数十個の微細な空気の通り道がレーザーエッチングされている。
フェイスプレートには航空機グレードアルミニウムを採用。ハウジングはABS樹脂製で、肌に優しいコーティングを施している。イヤフォン片側は約4.1gの軽量設計で、長時間の使用でも疲れにくいとのこと。
再生周波数帯域は5Hz〜30kHz。インピーダンスは22Ω。ケーブル(リケーブル不可)、シリコンイヤーピース(S/M/L)、収納ケースが付属する。