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フラッグシップの技術で音質向上、MUSES新オペアンプ「MUSES8921」

日清紡マイクロデバイスは、オーディオ機器向けのオペアンプ、MUSESシリーズの新モデルとして、2回路入りJ-FET入力型「MUSES8921」を発売する。PCオーディオ、デスクトップオーディオ、ポータブルオーディオプレイヤー、ポータブルヘッドフォンアンプなどへの搭載を想定している。サンプル単価は1,000個購入時の参考単価で500円。

「MUSES8920/A」をベースに、MUSESフラッグシップモデルの開発過程で培った高音質化技術を応用。信号経路および電源経路の設計を見直し、素子配置の最適化を徹底的に行なう事で、音質向上を実現。MUSESシリーズのJ-FET入力型スタンダードモデルと位置付けられている。

「音楽のニュアンスや空気感、さらには静寂の表現に至るまで、繊細な音の再現性を追求したアナログ技術を採用。数値性能だけにとらわれず、音質に対する徹底した聴感評価を重ねることで、真に音を愛する人々の期待に応える理想的な性能を実現した」とのこと。

オーディオ用プリアンプ、リファレンスアンプ、アクティブフィルター、ラインアンプ、さらにはI/V変換アンプなどに活用できる。

入力換算雑音電圧(ノイズ特性)は8.0nV/√Hz typ(at f=1kHz)、利得帯域幅積は11.0MHz typ。全高調波歪率は0.0004% typ。スルーレートは25V/μs typ。入力バイアス電流は5pA typ。

限られたスペースへの実装を可能にする小型DFNパッケージを採用。機器の小型化や設計の自由度を向上させるとともに、優れた放熱性能により、高出力時でも安定した動作を維持できるという。