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フェーズメーション初の光カートリッジ対応管球式フォノイコ
2025年10月10日 11:00
フェーズメーションは、光カートリッジにも対応した管球式フォノイコライザーアンプ「EA-1500」を12月に発売する。本体カラーはゴールド、価格は240万円(税別)。
「すべてのカートリッジのパフォーマンスを余すことなく引き出すこと」を目的に設計した、というフォノアンプ。
LCR型回路、トランスへのシールドとフローティング構造など、最上位「EA-2000」で培った多くの技術を継承。電源とアンプを分けた新しい2筐体構造には、最新の技術とアプローチを投入し、MCとMM、そして同社フォノアンプとしては初となる光カートリッジにも対応した。
高電圧で動作可能な、真空管式フォノアンプを採用。ダイナミックレンジが広いことに加え、NFB回路を使用していないことにより、ハイスピードなサウンドを実現するという。
トランスは、「EA-1200」のトランスをベースに、1500用に巻線などを改めて見直した新仕様。巻線には定評あるPC-Triple Cを使用した。
光カートリッジ対応として、専用電源トランスを設置。これにより、フォノアンプに干渉しない安定した電源供給を確保している。光カートリッジの入力用にXLR端子を装備。これは電源分離供給目的ではなく、「従来のMC用バランス型アナログケーブルでも光カートリッジのアンバランス出力を接続できるように設けた」とのこと。
電源部はフォノアンプ部と同じフルサイズの1BOXタイプ。内部は2つの電源トランスがL/Rで独立しており、各チャンネル毎の専用電源として動作。整流回路に5U4GBの真空管を採用することで、半導体のようなスイッチングノイズを発生させずに、音質向上を行なっている。
1.6mm厚トップカバーと異種金属の組み合わせによるハイブリットインシュレーターにより、振動を抑制。トップカバーは低誘電率塗装により磁気歪の影響も最小限にしている。
入力は2系統で、出力はバランス、アンバランスをそれぞれ1系統。XLRはNEUTRIK製、RCAは金メッキを採用。バランス・アンバランスの同時出力も可能。
外形寸法/重量は、本体部が430×359×93mm(幅×奥行き×高さ)/9kg、電源部は430×346×93mm(幅×奥行き×高さ)/12kg。