ニュース
Technics、10万円切るコンパクトなダイレクトドライブターンテーブル「SL-50C」
2025年10月7日 13:30
パナソニックは、Technicsブランドのダイレクトドライブターンテーブルの新モデルとして、手軽に高音質なアナログレコードの再生が楽しめるという「SL-50C」を10月下旬に発売する。価格はオープンで、直販価格は99,000円。カラーはテラコッタブラウン、ブラック、グレーを用意する。MM型カートリッジが付属する。
Technicsのターンテーブルを体現するダイレクトドライブの技術を受け継ぎながら、インテリアに溶け込むデザイン性とカラーリング、設置しやすいコンパクト設計を実現。「より身近にアナログレコードを楽しめるモデル」と位置付けている。
MM型カートリッジ「ortofon 2M Red」が付属し、フォノイコライザーも内蔵。フォノイコライザーを搭載していないアンプやアクティブスピーカーへ直接接続できる。ライン出力だけでなく、Phono出力も搭載する。
デザイン性や設置性を重視しながら、テクニクスの設計思想を継承した「コアレス・ダイレクトドライブ・モーター」を採用。上位クラスと同等のワウ・フラッター0.025%(W.R.M.S.)の回転精度で、音質も妥協しない、本格的なアナログ再生が可能という。
最新の回転制御技術を応用。定速時はマイコンに搭載されたサイン波形ROMテーブルを用いた正確な正弦波駆動方式を採用。さらに、上位モデルの開発で得られた学習制御も投入。ドライブ回路ごとのオフセット電圧を計測し、部品偏差によるズレを学習して自動補正することで個体のばらつきを排除し、高い回転精度を実現している。
メインシャーシはMDFを採用し、プラッターはアルミダイカストを採用。高い強度を確保した。
アームはユニバーサルS字形トーンアームでスタティックバランス型。「SL-1500C」「SL-1200MK7」でも使われているインシュレーターをベースに、ラバー硬度をSL-50Cの重量に最適化したものを採用。共振周波数を可聴帯域外とすることで、可聴帯域における外乱を排除すると共に、ハウリングの発生を抑制する。
内部の電源回路、モーター制御回路、フォノイコライザー回路は、それぞれ独立した基板で構成。各基板間は干渉を防ぐために交差することなく配線されている。さらに、トーンアームおよびカートリッジの移動経路から離れたレイアウトとすることで、カートリッジに与える影響を最小化した。
外形寸法は430×353×128mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約7.1kg。
Technicsのコンパクトステレオシステム「SC-C70MK2」や、ワイヤレススピーカー「SC-CX700」とのマッチングも考慮し、簡単にセットアップできるという。