ニュース
ヤマハ、スタインバーグのハード製品事業移管。4製品をリブランドして発売
2025年10月10日 18:00
ヤマハは、同社の100%子会社である「Steinberg Media Technologies GmbH(スタインバーグ)」が担ってきたハードウェア製品事業を、ヤマハに移管すると発表した。これにより、スタインバーグのハードウェア製品の企画・開発機能をヤマハが継承し、今後はヤマハブランドとして展開する。
事業移管により、スタインバーグは「Cubase(キューベース)」や「Nuendo(ヌエンド)」などのソフトウェア開発と販売に専念する。
またスタインバーグブランドで展開されてきたオーディオインターフェース「IXO12」「IXO22」「UR22C」「UR44C」は、それぞれ「UR12MK3」「UR22MK3」「URX22C」「URX44C」として、ヤマハブランドにリブランドし、同仕様で10月9日に発売した。
「UR-MK3」シリーズは、軽量・コンパクトで持ち運びやすいエントリーモデル。いずれも最大192kHz/24bitの録音・再生に対応している。価格は、入力2系統の「UR22MK3」が19,800円、1系統の「UR12MK3」が14,300円。カラーバリエーションはブラックとホワイトを用意する。
「URX-C」シリーズは、安定動作のもと、高い音質で録音・再生ができるハイグレードモデル。最大192kHz/32bit対応で、D-PREマイクプリアンプも搭載した。価格は6入力/4出力の「URX44C」が49,500円、2入力/2出力の「URX22C」が28,600円。カラーはブラックのみ。
なお、これら4モデル以外のスタインバーグブランドのハード製品は段階的に販売終了予定。ただし、当面の間は製品サポートとドライバー提供が継続される。
ヤマハは「当社とスタインバーグは、ハードウェア/ソフトウェア開発の役割分担を明確化し、連携を取りながら両社の専門性とリソースを最大限に活用することで、信頼性・創造性・操作性に優れた製品とサービスを提供してまいります」としている。
スタインバーグは2005年にヤマハグループに加わり、'08年には共同開発した最初のハードウェア製品としてDSP内蔵FireWireオーディオインターフェース「MR816」などを発売。その後もUSBオーディオインターフェース「UR」「UR-C」「UR-RT」や、軽量コンパクトなエントリーモデル「IXO(イグゾ)」などを展開してきた。