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「パリに咲くエトワール」3月13日公開、谷口監督が語る“背景へのこだわり”
2026年2月3日 12:00
3月13日に全国公開されるアニメ映画「パリに咲くエトワール」。監督を務めた谷口悟朗監督から、本作の背景制作に関するコメント、および新背景カットが公開された。
『ONE PIECE FILM RED』や『コードギアス 反逆のルルーシュ』の谷口悟朗監督と、『崖の上のポニョ』『魔女の宅急便』のキャラクターデザイン・近藤勝也が贈る、20世紀初頭のパリで憧れを追いかけるふたりの少女の物語。脚本は『ヴァイオレットエヴァーガーデン』の吉田玲子、主題歌は緑黄色社会。
本作の舞台は“百年前のパリの街”。「今でもヨーロッパには歴史を感じられる建造ブルや風景画残っているとはいえ、100年前の風景をリアリティを持たせて描くことは困難を極めていた」とのこと。
そこで実際にパリでロケハンを行い、リサーチャーの白土晴一を中心に、当時の街並みは勿論、文化や人々の生活にまで調査を重ねたという。
谷口監督は「調べられる限りのことは調べましたが、フランスにも資料が残っておらず、わからなかったこともあります。ただこの作品は、現代の観客が100年前のパリにリアリティ、もっともらしさを感じていただくところが一番大事なところです。だから調べたものをそのままは描いていないところもあります。意図的に」と明かす。
「例をあげると、当時のパリの街はリアルに描いたら、そんなにきれいな街ではなくなります。でもふたりがパリになにを見ているのかを伝えようと思ったら、きれいに見えたほうがいいんです。二人の感情というフィルターを通してのパリを表現する」と街の描き方について振り返った。
また、「一方で、ティザーポスターでフジコが上体を乗り出している屋根裏の部屋、窓の隣にかまぼこ型の突起が描かれています。あれはあの部屋がもともと鳩を飼っていた鳩小屋だったからです。これはフジコの生活を地に足がついたものに見せるために必要なデティールですから描くわけです」と続けた。
20世紀初頭のパリ。そこに日本からやってきたふたりの少女が暮らしていた。一人は、夫を支えるよき妻となる将来を望まれながらも、画家を夢見るフジコ。もう一人は、武家の家系に生まれ、ナギナタの名手ながらバレエに心惹かれる千鶴。
ある日、トラブルに巻き込まれたフジコを千鶴が偶然助けるが、それは幼い日に横浜で出会ったことがあるふたりの、運命的な再会だった。千鶴の夢を知ったフジコは、同じアパルトマンに住む青年ルスランの母オルガが、ロシア出身の元バレリーナであることを知り、レッスンを依頼する。
東洋人であることで様々な壁にぶつかりながらも、ふたりは夢に向けて歩き出すが、ある日フジコの保護者である叔父さんが、失踪してしまう。フジコと千鶴、ふたりはそれぞれの夢を掴むことができるのだろうか……。
異国の空の下、憧れを追いかけた少女たちの物語。





