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Acoustic Energy、名機「AE1」40周年モデル。「最先端エンジニアリングとタイムレスなデザイン融合」

「AE1 40th Anniversary Edition」(ハイグロス・ウォルナット)

Delfin Japanは、Acoustic Energyのブックシェルフ型モニタースピーカー「AE1 40th Anniversary Edition」を発売した。直販価格は385,000円。仕上げはハイグロス・ウォルナットとハイグロス・ブラック。

なお、直販サイトでは初回入荷分は完売。現在は二次入荷分の予約を受け付けているが、数量限定のため「お早めにご検討ください」としている。

1987年に誕生したコンパクト・モニタースピーカー「AE1」の誕生40周年を記念し、「最先端のエンジニアリングとタイムレスなデザインを融合させ、その偉大な遺産を現代に蘇らせた」という記念エディション。

AE1は歴史的名機であることに加え、すでに当時のオリジナルパーツはすべて生産終了となっているため、すべてをゼロから設計したといい、「各エレメントは往年の銘機と同じように鳴るよう精密に作り込まれ、かつて粗削りだった部分をなめらかに調整する際にも、オリジナルが持つ偉大さを損なわないよう、極めて慎重に、最小限の修正にとどめた」とのこと。

オリジナルの特徴を損なわないように配慮したうえで、高質量・高剛性、高BLモーターで強力に駆動するストレート形状のウーファーコーン、伝統的なツインフロントポート(デュアル前面バスレフ)を備えた小型・堅牢かつ重厚なキャビネット、メタルドーム・ツイーターといった現代的な進化を盛り込んだ。

2ウェイ・バスレフ型で、ドライバーは29mm径のアルマイト処理アルミニウム・ドームツイーターと、125mm径のスピン成形・セラミック硬質アルマイト処理アルミニウム・コーンミッド/バスドライバーを搭載する。

ツイーターは長らく生産が途絶えていたオリジナルの性能にマッチさせるべく、完全に新しいものを専用で開発。通常使われる25mmドームより一回り大きい、大型29mmボイスコイルとアルミニウムドームを搭載し、放射面積を広げることで、歪みを極限まで低減した。

優れた帯域幅を確保するため、ドームの形状自体は極めてシャロー(浅い)なプロファイルを採用しつつ、大型のリアチャンバーを装備することで最低共振周波数を低く抑え、背面への不要なエネルギーを効率よく吸収。

オリジナル同様に、磁性流体(フェロフルイド)冷却および制動を施すことで、許容入力を高め、広いダイナミクスを確保し、熱圧縮(熱によるコンプレッション)を最小限に抑えている。

ウーファーも、初代が持つ特徴的なサウンドにマッチするように専用開発したもの。現在の業界基準である125mmウーファー規格に準拠してわずかに大型化されており、放射面積の拡大により効率が高まり、歪みをさらに抑制し、より多くの空気を駆動できるようになった。

コーンの設計はオリジナルウーファーの核心で、「小柄なサイズからは想像できない極めて自然な中音域、高い許容入力、そして俊敏なダイナミクスを生む、初代の成功における最大の要素」だったという。

そのため、直線的なアルミストレート形状をそのまま採用し、一般的なプレス加工ではなく、「スピニング(へら絞り)」成形プロセスをあえて継承。コーン自体は、両面に施された肉厚なセラミック硬質アルマイト層で強化され、非常に高剛性なサンドイッチ構造を形成している。

マグネット装着式ファブリック製グリルが付属する

トレードマークであるアルミ製「尖った(pointy)」ダストキャップの下には、強力な磁気回路に加えて、熱伝導率に優れたアルミニウム製ボイスコイルを配置。さらに現代的な改良点として、磁気回路内にアルミニウム・ショーティング・リングを追加した。

これにより、ボイスコイルのインダクタンスが動作時に変動することで生じる歪みを劇的に低減している。オリジナルのDCR(直流抵抗)は7Ωで、これが「鳴らしにくく、ハイパワーなアンプが必要」と言われた一因だったが、新設計ではDCRを5Ωとすることで、アンプを選ばず、少ないパワーでも「容易に素晴らしい音を奏でることができる」という。

オリジナルの限定版「Signature」からインスピレーションされ、クロスオーバーには低次フィルターと超高品質なパーツを採用した。「元祖スタジオモニターとしての無機質な傾向よりも、一般的なご家庭のリビングやホームオーディオ環境でより音楽を豊かに楽しめるよう、音響バランスを最適化している」といい、温かみのある自然な中域、サイズを超えた豊かな低音の量感、聴き疲れしない耳に優しい高音域、そして再生帯域全体にわたる並外れたパンチ力を楽しめる。

「AE1 40th Anniversary Edition」(ハイグロス・ブラック)

キャビネットは、10層に及ぶ塗装を重ねたピアノ仕上げのハイグロス・ブラック、またはウォルナット天然木突板で仕上げたハイグロス・ウォルナットを用意。どちらも、オリジナルAE1の音響特性に合うよう、徹底的にチューニングしたという。

素材には、ラッグシップモデル「Corinium」から「300シリーズ」に至る高性能モデルに採用されている、独自の「RSC(Resonance Squelch Compound)」制振複合材を採用した。

キャビネットの剛性を従来設計より大幅に高めることで、重量過多や施工の難しさといった生産上の大きな問題を伴わずに、初代AE1が採用していた「内壁コンクリートライニング構造」と同等の引き締まった鳴りを完全再現した。

オリジナルのポートパーツは現在入手できないため、ポートの金型も新たに制作。ポート内部にフレアを追加するなどの微細な変更を施すことで、ポートノイズや空気の乱れを抑え、歪みのない豊かな低音再生を可能にした。

再生周波数帯域は50Hz~45kHz(±6dB)、入力感度は87dB、能率は2.83v、許容入力は150W、クロスオーバー周波数は2.8kHz、インピーダンスは6Ω。

外形寸法は180×240×295mm、重さは1台あたり7kg。