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ESOTERIC、独自のMagneDrive採用ながらセッティングが容易なターンテーブル「T-01」

「T-01」

ESOTERICは、独自の非接触駆動方式「ESOTERIC MagneDrive」を採用したアナログターンテーブル「T-01」を発売。9月末に出荷する。価格は、カートリッジ別売で、アームが付属する「T-01」が4,730,000円。アームレスモデルの「T-01 AL」が4,400,000円。

ESOTERIC MagneDrive Systemは、ブランド創立35周年を記念する初のアナログターンテーブル「Grandioso T1」に搭載されたもの。T-01は、モータードライバーの10MHzクロックシンク、アルミニウム+MDFによる3層キャビネットなど、Grandioso T1の特徴を継承しつつ、MagneDrive Systemをシャーシに一体化し、電源ユニットを小型化した2ピース構成とすることで、Grandioso T1のように専用治具を使ったセッティングの手間を省いた。

MagneDrive Systemは、非接触型の磁気誘導式ターンテーブル駆動方式。駆動用モーターの先端に、マグネティック・ドライバーを実装。側面に、S極、N極が交互に並ぶよう着磁されている。

アルミニウム製プラッターには側面下部に軟鉄製「インダクション・ホイール(誘導輪)」が実装され、マグネティック・ドライバーが回転すると、インダクション・ホイールに誘導磁力が加わり、プラッターが非接触で同期回転する仕組み。

モーターからプラッターへの動力伝達を非接触とすることで、モーターの振動から解放され、「澄みわたるようにクリアなサウンドを獲得した」という。

プラッターはアルミ削り出しの13kgのハイマス設計。マグネフロート方式とすることで、軸受けにかかる負荷を約5.5kgまで低減し、高い回転イナーシャ(慣性モーメント)による滑らかな回転と摩擦抵抗低減を理想的な形で両立。静粛な回転に貢献するという。

プラッターの支点をレコード盤面に近づけ、回転の安定度を高めるインバーテッドベアリングを採用している。

プラッターは、最終工程で熟練の職人が一つ一つ丁寧に仕上げることで、表面の平滑度を高め、精巧な工芸品を思わせるスピン模様を生み出している。

駆動トルクは高く、力強く揺るぎない低域再生ができる。さらに、マグネティック・ドライバーとプラッターが完全に同期して動作することで、ベルトの伸縮やプーリーの精度不足といった機械的な不完全性によって生じる従来のスピード偏差を排除。安定性が高く、高精度な回転を実現している。

モーター本体は、防振ラバー・ワッシャーを介してリング状のブラケットから吊り下げられ、モーターから発生する振動を周囲の構造体に伝わりにくくした。リング状ブラケットを黄銅削り出しの2層式ヘビーウェイト・ベース(ケース本体)に固定することで、残留振動を効果的に吸収。

この防振ケースに入ったモーターアッセンブリーは、自重でアルミニウム製ベース上に配置され、異種素材の接合によって振動モードが分散される。アルミニウム製ベース部には特殊なスリット加工を施すことで、さらに振動モードが細かく分散されるように設計されている。

モータードライバー回路は、高精度な10MHzクロックを内蔵し、モーターを駆動するドライブ波形を正確に生成。クロック回路はオリジナルのMaster Sound Discrete Clockを採用し、高精度に磨きをかけた。

外部10MHzクロック入力も装備。別売のマスタークロックジェネレーター(G-01XD、G-05)を接続することで音質を更にアップグレードできる。この構成により、モーター駆動回路に超高精度な基準クロック信号が供給され、極めて正確な波形生成、優れた回転安定性、そしてさらに高いレベルの音楽的表現力を実現するとのこと。

従来のターンテーブルと比べて、駆動ベルトの定期的な交換の手間が省け、可動部の摩耗も大幅に低減。「プレミアム・ターンテーブルならではの高音質を、世代を超えて末永くお楽しみいただける」としている。

シャーシは、肉厚のアルミニウムレイヤーでウッド(MDF)を挟んだトリプル・レイヤー構造。トップレイヤーにはトーンアームをマウントし、ボトムレイヤーにはMagneDrive System、スピンドルアッセンブリー、アイソレーション・フットをマウント。その中間に内部損失の大きいウッドレイヤー(ミッドシャーシ)を構成することで、トーンアーム/プラッター間の相互的な振動伝達を防いだ。

木製のミッドシャーシは、振動の遮断のみならず、素材の持つ豊かな中低域により、「オリジナルマスターテープを彷彿とさせる、トーンバランスに優れた音楽表現力をT-01に与えている」とのこと。木製のミッドシャーシは、何層にもわたる塗装と研磨工程を重ねたハイグロス・ピアノ仕上げ。

独自のスパイクと受皿を一体化した特許取得構造に、ハウリングを防ぐためのダンパー機能を追加した新開発アイソレーション・フットを採用している。

T-01に付属するアームは、高精度ジンバル・ベアリングを搭載したESOTERICオリジナルのスタティック・バランス・トーンアーム「TA-9S」。ダイヤル調整式のアンチスケーティング機能、VTA調整機能を搭載する。

各ユニットは、CNC加工によって製造された高精度アルミニウムおよび黄銅製部品を使用し、熟練した日本の職人が手作業で組み立て。「従来の量産型トーンアームとは一線を画する逸品」だという。

アームレスでのオーダーも可能。オプションのアームベースキットにより、最大2本まで、アームを増設できる。

電源部は別体

モーター/コントロール回路用の電源ユニットには、大型トロイダルトランスを採用。ターンテーブル本体からセパレートすることで、振動やノイズを排除した。ターンテーブルシートは、ニュートラルな音色特性で知られる和紙で作られている。

アーム装着時の本体サイズは539×206×432mm、電源部が146×128×353mm。重量は35kg(ベースユニット 22kg、プラッター 13kg)。電源部は7kg。