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ゼンハイザー、“音楽体験を新たな次元”に導く「MOMENTUM True Wireless 5」。デザイン刷新

「MOMENTUM True Wireless 5」GRAPHITE

Sonova Consumer Hearing Japanは、ゼンハイザーの最上位完全ワイヤレスイヤフォン「MOMENTUM True Wireless 5」を、9月3日に発売する。GRAPHITEとCREAMの2色展開で、価格はオープン。市場想定価格は49,940円前後。

「一度聴いたら、もう戻れない」と謳うモデルで、2024年に発売した「MOMENTUM True Wireless 4」の後継機。独自開発のTrueResponseドライバーに、ハイレゾ対応コーデック、同社完全ワイヤレスイヤフォンでは初となるDolby Atmos対応、進化したアダプティブANC(アクティブノイズキャンセリング)などを組み合わせ、「音楽体験を新たな次元へと導く」とする。

音質を司るドライバーは、7mm径ダイナミック型のTrueResponseドライバーを1基搭載する。ゼンハイザーのプロ向けインナーイヤーモニター(IEM)のIEシリーズの技術も継承したドライバーで、「ワイヤレスイヤフォンながらオーディオファイルグレードのドライバーを備えている」とする。振動板の構造や素材は前モデルと共通。

「MOMENTUM True Wireless 5」CREAM

音質チューニングは前モデルからブラッシュアップ。中域の押し出しを抑えることで低域をクリーンかつ、キレのあるサウンドに仕上げたほか、12kHz帯を持ち上げることで、高域での楽器の繊細さ、空気感が伝わるようにしたという。

Bluetooth 6.0準拠で、コーデックはSBC、AAC、aptX、aptX Adaptive、aptX Losslessをサポート。最大96kHz/24bitのハイレゾ相当の再生にも対応する。

なお、今モデルは日本オーディオ協会による「ハイレゾワイヤレス認証」は取得していない。

ゼンハイザーによれば、製品を開発するうえで「完璧な音による最高なリスニング体験を、どうしたら届けられるかを突き詰めた結果、TrueResponseドライバーの性能をしっかりと押し出していくことが、ユーザーに最高の音楽体験をお届けできる方法だと判断した結果」とのこと。認証取得に必要なスペックではなく、ゼンハイザーとして求める理想の音質を追求することを重視した結果だという。

また既発売のワイヤレスヘッドフォン「MOMENTUM 5 Wireless」やイヤカフ型「ACCENTUM Clip」ではハイレゾワイヤレス認証を取得していることを挙げ、「ハイレゾワイヤレス認証を過小評価しているわけでは一切ない」とも強調した。

ゼンハイザーのワイヤレスイヤフォンとして初めて、Dolby Atmosによる3Dオーディオに対応。ヘッドトラッキングも利用でき、ユーザーの頭の動きに合わせて、音場をリアルタイムに最適化し、「ライブ会場の空間表現や映画のサラウンド効果をより自然に再現し、まるでその場にいるかのような圧倒的な没入感を実現する」という。

左が「MOMENTUM True Wireless 4」、右が新モデルの「MOMENTUM True Wireless 5」。ケース・イヤフォンのデザインが大きく変わった
左が「MOMENTUM True Wireless 4」、右が新モデルの「MOMENTUM True Wireless 5」のイヤーピース。新モデルは軸部分の厚みが増している

イヤフォン・充電ケースのデザインは前モデルから刷新。イヤフォンは、ゼンハイザーが所有する膨大な耳型データを解析し、フィット感と装着時の心地よさを追求してデザインを変更した。ユーザー比較テストでは73%が前モデルよりもフィット感が良いと回答したとのこと。あわせて、イヤーピースも軸部分の厚みを増やした新設計に変更。遮音性を高めている。

イヤフォンの形状も刷新された。右が新モデルの「MOMENTUM True Wireless 5」

イヤフォン自体の遮音性がアップしたことに加え、搭載するチップセットも進化したことで、アダプティブANCも強化。その性能は「MOMENTUM True Wirelessシリーズ最強」だという。

マイクプレートと音響チャンバーを最適化した防風設計により、屋外で気になる風切り音も効果的に低減する。また、新搭載のアダプティブ風切り音低減モードでは、風の強さを自動で検知し、リアルタイムに最適化する。外部音取り込み用には、低ノイズマイクを採用することで、遅延の少ないナチュラルな外音取り込みを実現した。

充電ケースは、これまでの横幅の大きなデザインから、縦長の一般的なデザインに変更。また従来モデルはケース表面にファブリック地が貼られていたが、MOMENTUM True Wireless 5では省かれた。

デザイン変更については、「(従来のケースは)ポケットに入れづらかった。薄めのシェイプにしてほしいという要望がユーザーから多くあった」とのこと。またファブリックを巻くと厚みが数mm増えてしまうため、今回は「できる限り薄く、軽くしたかった」として採用を見送ったという。

通話用マイクは全モデルよりも2基多い、合計8基(片側4基)構成。ユーザーの声を収音するビームフォーミングマイク×2、話し声を正確に検知するノズル部マイク×1に加えて、骨伝導マイクを新搭載した。ユーザーの声を振動から正確に検知し、周囲の騒音環境下でもクリアな通話品質を実現する。

さらにAIによる音声処理技術を組み合わせることで、雑踏や駅のホーム、屋外での通話でもユーザーの声を優先的に抽出。ビジネスシーンからプライベートまで快適なコミュニケーションをサポートする。

イヤフォン、ケースともにバッテリーはユーザー自身で交換できる

バッテリー駆動時間はイヤフォン単体で最大12時間、ケース併用で最大40時間(ANC OFF時)。USB-Cによる有線充電にくわえ、Qiワイヤレス充電にも対応する。またイヤフォン、ケースともに内蔵バッテリーはユーザー自身で交換できる設計を採用している。

アプリ「Smart Control Plus」に対応。フラウンホーファーと共同開発したサウンドパーソナライズ機能や、8バンドイコライザーなどを使って、自分の好みに合わせたサウンドに仕上げられる。

発売を記念し、8月20日~10月20日までの期間に購入すると、追加で1年間保証期間が延長されるキャンペーンも実施。通常の1年保証とあわせ、合計2年間の製品保証が受けられる。

実機を聴いてみた

短時間だが実機を試聴。前モデルのMOMENTUM True Wireless 4とも聴き比べてみた。

イヤフォン自体は前モデルが角張ったデザインだったのに対し、新型のMOMENTUM True Wireless 5では丸みを帯びたデザインとなり、耳への密着感がアップ。全体的な装着感も良くなり、遮音性も高まった印象を受けた。

試聴には私物のiPhone 16 Proを使い、Apple Musicを音源にして聴いてみた。「Mrs.GREEN APPLE/Brand New」を聴いてみると、ボーカルがくっきりと浮かび上がりつつ、ズシンと芯の通った低音が響いてくる。歌声、ギター、ドラムなど、それぞれの音の解像感もクリアで、音の広がり感もMOMENTUM True Wireless 5のほうがより広い印象を受ける。

女性ボーカルとして「≠ME/愛くださいませ」を聴いてみると、やはりボーカルがぐっと前に出てきて、歌モノとの相性は良好。また随所に散りばめられているストリングスの音色もキレがあり、楽曲の疾走感を高めてくれる。高域に耳に刺さるようなピーキーさも感じられなかった。

一方で、MOMENTUM True Wireless 5のほうが音がクリアで、ボーカルもクッキリと楽しめるのだが、サウンド全体のバランス感をMOMENTUM True Wireless 4と比べると、少しボーカルが“前に出過ぎている”ような印象が少なからずあった。このあたりはアプリのサウンドパーソナライズ機能を使うと微調整できるはずなので、気になる人は活用してほしい。

ノイズキャンセリングについては、比較的静かな屋内で試したものの、イヤフォン自体の遮音性が上がっていることもあり、前モデルよりもパワーアップしている印象。音楽を掛けていない状態でも、目の前で繰り広げられる会話はほぼ聴こえなかった。

前モデルのMOMENTUM True Wireless 4は、特に電車内などではANCを使っていてもボリュームを3~4ステップほど上げたくなる程度には走行ノイズが耳に届いていたが、MOMENTUM True Wireless 5では、ボリュームを変えずに、または変えても1ステップ程度の微調整で済みそうな印象だった。