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音と映像で“超能力開花”。爆音トランスイベント「ムー超能力研究所」で覚醒してきた
2026年8月21日 08:00
「オーディオとオカルトは紙一重」――かねてより、オーディオ界で半ば愛を込めて(?)語られるこのフレーズに、まさかの真正面から寄り添い、超没入型のエンターテインメントに昇華させたイベントが開催されている。その名も「ムー超能力研究所」。
そう、1979年に創刊したオカルト専門誌「月刊ムー」が主催する体験型イベントだ。これが開催されている目的はただひとつ、来場者の超能力を覚醒させることである。
場所は、神奈川・川崎駅から徒歩5~10分のライブハウス「SUPERNOVA KAWASAKI」。8月18日~28日までの11日間、この場所が丸ごと、超能力を観測・研究する秘密の研究所「ムー超能力研究所 MU PSYCHIC LAB」として開所している。
なぜこれをAV Watchで紹介するかと言えば、ライブハウスという地の利を生かし、「“大音響”と“大画面映像”を効果的に使うことで超能力を開花させる」という構成になっているからだ。オーディオとビジュアルへ、積極的に寄せに行くパターンのオカルトなのである。
オーディオとオカルトの間を漂う身として、これは見逃せない。ということで、さっそく初日に熱気渦巻く会場へ駆け付け、己の超能力を開発してみた。
以下、音と視覚刺激がもたらす覚醒体験のレポートをお届けする。
ムー超能力研究所とは? 3つのプログラムと会場の全貌
会場内は、「来場者が自らの潜在能力を試し、解明するための研究施設」という体裁をとっている。大きく分けて以下3つの常設プログラムで構成されていた。
【1】展示:ムーが長年追い続けてきた超常現象の記録や、貴重な資料を公開。
【2】超能力体験:透視(ESP)、念力、感応実験など、自らの能力を測定する参加型ステーション。
【3】謎解き:「あなたは本当に未知の力を持っているのか――研究所で検証せよ。」というミッションのもと、場内に仕掛けられた謎を解き明かす本格謎解きプログラム。
つまり、展示で知識を蓄え、体験ステーションで能力を試し、謎解きで脳をフル回転させるという、超参加型かつ満腹感の高い設計になっているのだ。なお、謎解きはせずに、展示と超能力体験だけを楽しむこともできるので、時間のない人も安心してほしい。
これ以外にも、UFO召喚チャレンジやスペシャルトークコーナー「オカルト超会議」などの特別イベントが日替わりで実施されている。詳細は公式サイト(https://mu-psychic-lab.jp/)をチェックされたい(※22日はトークイベントのみ実施)。
なお、入り口で受付を済ませると、いきなり来場者特典として1本のスプーンが手渡される。いかにも「これを曲げられるようになって帰ってこい」と言わんばかりだ。
スプーンを手にいよいよ入場したら、まずは「月刊ムー」の名物編集長・三上丈晴氏の激励ビデオを見るところからスタート。その向こうには、巨大なムーのロゴとプロビデンスの目、何者かに曲げられた膨大な数のスプーン、そして本邦を中心とした超能力開発の歴史を解説したパネル等が展示されていた。早くも現場の活気はみなぎっている。
続いてメインホールに足を踏み入れると、そこはまさにライブハウスの爆音に満ちた“洗礼空間”だった。
重低音の効いたパルス的なトランス音楽が延々と鳴り響いて、鼓膜に浸透してくる中、正面の巨大スクリーンには、「超能力者・祈り人の清田益章氏が舞うサイケデリックな映像」が延々とループ再生されている。
清田氏と言えば、スプーン曲げ・念写・透視などの能力で、1970年代を代表する“超能力少年”として名を馳せた人物。来場者は、この清田氏のパワーがほとばしる映像を大画面で視覚的に浴びることになるのだ。
そしてホールの中央には、レーザー照明の鋭いビームが、巨大なピラミッド空間を作り上げていた。古代文明の叡智を再現したというこのレーザーピラミッドは光の結界となり、その内部には特別なエネルギー場が形成されるという……。
なぜ「音と映像」なのか? ムー編集部が語る現代の呪術音響学
それにしても、なぜライブハウスという「音と映像の専門空間」で超能力なのか。ムー編集部・webムー編集長の望月哲史氏にその意図を尋ねると、非常に興味深い答えが返ってきた。
「ライブハウスの音響空間と超能力は相性が良いのです。というのも、音の呪力を借りて、超能力を目覚めさせるという方法は古くからあります。一定のパルス音を連続して聞かせることによって、人をトランス状態にさせると、脳が覚醒しやすくなるという説ですね」
「そのルールに倣うなら、ライブハウスはその威力を存分に発揮できる場所のはず。古代の呪術師が洞穴で祈りを唱えたとき、その声が洞窟に反響することで周囲の人々が強く呪力に包まれたような、そんな状況を現代のライブハウスで再現することを狙いました」
つまりここは、かつて洞窟の反響がもたらしたであろう呪術のトランス効果を、現代のPAシステムに置き換えた「デジタル呪術音響的な実験場」というわけだ。
加えて、かつて民衆の目前で呪術師が行った祈祷という行為も、ここでは300インチの大画面スクリーンで清田氏の舞う映像をリピート投影するという、パワーアップした環境で実現。現場に来れば、いつでも誰でもそのパワーにあやかれるようになっているのがポイントだ。
来場者は、そんな風に聴覚と視覚を強い刺激でジャックされた状態のまま、ホールの左右でテレパシーや透視などいくつかの実験に挑戦することになる。
清田氏の映像と大音響のパルス音を浴び続けたおかげか、筆者の脳も独特の浮遊感に包まれ、見事にテレパシー実験に成功した。残念ながら透視には失敗してしまったが、ムー編集部の言う「覚醒しやすい状態」にはなれていた気がする。
シンクロエナジャイザーの最新版「カッシーナ」体験もできる
また会場の一角では、古のウェアラブル系アイテム(?)も用意されていた。読者の皆さんは、かつてバブル期に一世を風靡した「シンクロエナジャイザー」を覚えているだろうか?
ユーミンが1991年に発売したアルバム「DAWN PURPLE」のジャケ写で装着していることでもおなじみの、変性意識マシンである。今回のイベント会場では、このシンクロエナジャイザーの系譜にある最新世代「カッシーナ(Kasina)」の体験ブースが設けられている。
公式の説明によると、カッシーナは、特殊なゴーグルから発せられる光の点滅パターンと、ヘッドフォンを通して聴こえる音響信号を組み合わせ、脳波同調とフリッカー内視現象によって目的に応じた望ましい脳波(α波、θ波、γ波)と意識状態へと自然に誘導するという。
視覚と聴覚を専用デバイスで物理的に制御し、脳を多角的に活性化させるというカッシーナ。実際に体験してみると、確かにちょっと“持っていかれる感”があった。
本格謎解きに挑戦! 覚醒してみた
さて、一通り会場を巡った筆者は、音と映像による刺激を全身に浴びた仕上げとして、会場内に散りばめられた「謎解き」プログラムに挑戦してみた。
ネタバレになるので謎解きの詳細はここでは書けないが、実は筆者、これが人生初の謎解きイベントだったのでかなり大変だった。しかも取材で単身参加のため、相談できる相棒もいないというハードモードである。
しかし、ここまで爆音と光の刺激によってトランス状態に入っていたおかげか、四苦八苦しながらも、最終的には難解な仕掛けを解き明かすことに成功! 無事に謎をクリアし、覚醒することができた。
今回のイベントで示された「音波と映像で脳を刺激し、トランス状態へ導く」というアプローチ。それは、普段我々が触れているものとはまた別次元で、オーディオ&ビジュアルの見えない力を体感させてくれるものだったのではないか……。改めてイベントを振り返ると、ほんのりそんな思いも湧いてくる。手元に残ったスプーンを眺めながら、スッキリ冴え渡った頭で会場を後にした。
開催概要
- イベント名:ムー超能力研究所 MU PSYCHIC LAB
- 会期:2026年8月18日~8月28日 全11日間
- 会場:SUPERNOVA KAWASAKI(〒212-0014 神奈川県川崎市幸区大宮町1-13)
- アクセス:JR川崎駅より徒歩約5分/京急川崎駅より徒歩約10分
- 主催:SUPERNOVA KAWASAKI
- 後援:ニッポン放送
- 監修:ムー編集部(ワン・パブリッシング)
- 謎解き制作:ピントクル
- 協力:川崎アゼリア
- 映像演出:C& Inc.
- 公式サイト:https://mu-psychic-lab.jp/
























