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FIIO独自の24+5bitセグメント型R2R PRO DAC搭載ヘッドフォンアンプ「K17 R2R」

K17 R2R

エミライは、FIIOのDAC内蔵ヘッドフォンアンプ「K17 R2R」を9月18日に発売する。カラーはシルバーとブラック。価格はオープンで、市場想定価格は176,000円前後。

FIIOが独自開発した24+5bitセグメント型R2R PRO DACを核とする、フラッグシップクラスのデスクトップ型USB DAC内蔵ヘッドフォンアンプ。フルバランス差動構成の信号経路と、MJE243/MJE253によるディスクリートClass AB電流増幅アンプにより、32Ωバランス時4000mWの大出力を実現した。

USB DAC/同軸デジタル入力/光デジタル入力/ライン入力/バランス入力/Bluetooth受信/ストリーミング再生/ローカル再生の8つの動作モードに対応。ヘッドフォン出力は6.35mmシングルエンド、4.4mmバランス、4ピンXLRバランスの3系統、ライン出力はRCA(2.5Vrms)とXLR3バランス(5Vrms)を装備し、パワーアンプやアクティブスピーカーへの接続にも対応。

フロントパネルのUSB端子は、DAPやスマホと接続し、USB-DACとして動作。リアのUSB-Aは、USBメモリー/HDDストレージ内の楽曲のダイレクト再生に対応している。

R2R PROは、上位5bitを31本のサーモメーターコード方式抵抗でデコードする24+5bit構成により、一般的にR2R方式で課題となるゼロクロス付近で生じやすい抵抗誤差により発生する歪みを低減。R2R特有の濃密でアナログライクな質感と、ハイエンドDACに求められる測定性能を高い次元で両立している。

最大で768kHz/32bit、DSD256、MQAフルデコードをサポートし、信号経路は入力から出力までフルバランス差動で構成。左右チャンネルを完全に独立して駆動する。

出力段にはON Semiconductor製MJE243/MJE253トランジスタペアによるディスクリート構成のClass AB電流増幅回路を採用。32Ω負荷時、バランス出力で4000mW+4000mW、シングルエンド出力でも1850mW+1850mWの大出力を確保。駆動の難しい平面駆動型ヘッドフォンや高インピーダンス機も余裕をもって鳴らしきるという。

ACCUSILICON製のフェムト秒クロック「AS318-L」を45.1584MHzと49.1520MHzの2基、さらにカスタム12MHzクロックを1基、合計3基搭載。44.1kHz系と48kHz系のそれぞれに専用クロックを割り当てることで高精度に制御しジッターを極限まで低減、正確な音像定位と静寂なバックグラウンドを実現する。

360MHz動作の64bit浮動小数点DSP「M21586Q」を搭載し、31バンドの高精度ロスレスPEQを実現。AUTO EQに対応し、ヘッドフォンを選ぶだけで最適な周波数特性へ自動で補正する。細かな追い込みから、ワンタップでの最適化まで、思いのままにサウンドを調整できるとしている。なお、デジタル出力にはPEQ処理は適用されない。

リミッター技術「DEL(Dual Engine Limiter)」と独自アルゴリズムにより、PEQ上でダイナミックレンジ圧縮(DRC)/拡張(DRE)、リミッター、コンプレッサーの調整が可能。PCM 44.1k〜96kHzの信号はサンプリングレート変換を伴わずに処理されるため、音源のダイナミクスを損なうことなく緻密な調整を行なえる。

ギガビットイーサネット端子と2.4G/5Gデュアルバンド Wi-Fiを搭載。Roon Ready認証とAirPlay認証を取得しているほか、Qplayキャスティング、UPnP(DLNA)、NFS/SMBプロトコルによるNAS再生にも対応する。

Bluetooth 5.1準拠で、コーデックはSBC/AAC/aptX/aptX LL/aptX HD/aptX Adaptive/LDACをサポート。スマホやPCからのワイヤレス再生でも、R2R PRO DACとディスクリートアンプによる再生が楽しめる。

内部の電源部、デジタル部、アナログ部の各セクションをそれぞれ物理的に分離した基板上に配置することで、電源やデジタル回路のノイズが微小なアナログ信号へ回り込む経路を構造的に遮断。信号処理の正確性と完全性を確保して、より純度が高くクリーンなオーディオ出力を実現した。

スイッチング電源を排し、トロイダルトランスを用いた35Wの低ノイズ・リニア電源を搭載。4700μFの大容量電解コンデンサ5基とRubycon製固体コンデンサ、さらにTI製超低ノイズLDOレギュレーターによる多段レギュレーションを組み合わせ、デジタル部・アナログ部それぞれへ極めてクリーンな電力を供給する。

デジタル回路とアナログ回路には独立した電源を供給し、両者間のクロストークと干渉を回避。アナログ部はさらに多段構成の電源で駆動し、D/A変換部やローパスフィルターなど多くの段に専用の電源制御回路を配置した。二次側には低ノイズ・高PSRRのTI製LDOレギュレーターを備え、安定してクリーンな電力を供給し続けるという。

使用パーツも厳選。Nichicon製オーディオ用コンデンサ、ELNA SILMIC II、ELNA RA3、WIMA製オーディオ用フィルムコンデンサ、NEUTRIK製金メッキコネクター、銀メッキ無酸素銅(OFC)内部配線、TI製低ノイズオペアンプなどハイグレードなオーディオパーツを投入し、信号経路の細部まで音質を追求したとのこと。

本体前面には、3.93型の横長LCDタッチディスプレイを装備し、再生情報やVUメーターなどを表示。電源、アナログ出力レベル、ゲイン、ボリューム、メニューという5つのノブに加え、付属のアルミ合金製赤外線リモコンにより、デスクトップでもリスニングポジションからでも快適に操作できるとしている。

専用アプリ「FiiO Control」を使用することで、スマホからのリモート操作が可能。ローカル楽曲の再生、ネットワーク再生、動作モードの切り替え、パラメトリックイコライザー(PEQ)の調整、各種設定の変更などもアプリから行なえる。

アルミ合金製シャーシの両サイドに天然木パネルを配置。シルバーモデルにはアッシュ材、ブラックモデルにはブラックウォールナット材を組み合わせ、精密機器としての存在感と、木がもたらす温もりが共存する外観に仕上げたとする。

シルバー
ブラック

ヘッドホンアンプ温度保護、トランス温度保護、出力DC保護、過負荷保護、電源入力過電流保護という5系統の保護回路を搭載。大出力アンプでありながら、接続機器とヘッドフォンを守りながら安心して利用できるとしている。

外形寸法は約245×223×69mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約2.9kg。電源ケーブル、USB-A to Cケーブル×2本、6.35mm to 3.5mm変換アダプタ、XLR4端子保護カバー、予備ヒューズなどが付属する。

スペックは以下の通り。

  • 最大ヘッドホン出力
    32Ω:4000mW(THD+N<1%、バランス)
    32Ω:1850mW(THD+N<1%、シングルエンド)
    300Ω:950mW(THD+N<1%、バランス)
    300Ω:240mW(THD+N<1%、シングルエンド)
  • 周波数特性:20Hz〜80kHz(減衰<3dB)
  • SNR:≥125dB(A特性)
  • ノイズフロア:<2.6μV(A特性)
  • THD+N:<0.0052%(1kHz、-8dB@32Ω)
  • ライン出力レベル
    RCA:2.5Vrms(1kHz@10kΩ)
    XLR3バランス:5Vrms(1kHz@10kΩ)