東芝、1TB HDDで実売65,000円の「VARDIA」DVDレコーダ

-奥行き253mmのエントリー機。地アナ/HD Recを省略


RD-E1004K

8月上旬発売

標準価格:オープンプライス


 株式会社東芝は、DVDレコーダ「VARDIA」の新モデルとして、エントリーモデルながら1TBのHDDを搭載した「RD-E1004K」と、320GB HDDの「RD-E304K」を8月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「RD-E1004K」が65,000円前後、「RD-E304K」が50,000円前後の見込み。

 HDD/DVD搭載のハイブリッドレコーダ。地上/BS/110度CSデジタルチューナを各1基備え、地上アナログチューナは搭載しない。同社のHDDレコーダ購入者アンケートで、約7割が「1TB以上の大容量HDDを搭載したレコーダが欲しい」と回答したことから、「たくさん録画して、見たら消す、あとはレンタルDVDを再生するというライトユーザーに向けた製品」としている。HDD以外の仕様は2モデルほぼ共通。

 録画形式はMPEG-2のみに対応し、MPEG-4 AVC/H.264で録画するTSEモードや、DVDにハイビジョン録画を行なう「HD Rec」には対応しない。なお、SPモード(MN 4.6)などSD解像度の画質モードは備えている。記録可能なDVDメディアはDVD-R/R DLとDVD-RW、DVD-RAM。

 2月に発売した従来機種「RD-E303」に比べ本体の奥行きを約94mm短縮し、体積が約27%減となる外形寸法430×253×67mm(幅×奥行き×高さ)までコンパクト化。薄型テレビと合わせても省スペースで設置可能とした。

 エントリーユーザー向けの機能として、日付やチャンネル、開始時間を設定するだけで録画予約ができる「かんたん予約」や、EPGから録画ボタンですぐ予約完了する「番組表一発予約」、EPGでCATV番組を予約するとチューナと連動する「CATV連動」などの機能を搭載。新たに、かんたん予約時でも録画モードの切り替えが可能になり、画質が指定できるようになった。リモコンは、通常リモコンに加え、基本機能に特化して見やすくした「シンプルリモコン」を引き続き採用する。

奥行きを253mmまで短縮した付属リモコンは2種類

 HDMI出力を備え、CEC機能のレグザリンクもサポート。対応REGZAとHDMI接続することで、電源の連動や、テレビのEPG画面からの予約録画などが利用できる。

RD-E304K

 そのほかの機能では、電源を入れたときに起動して、やりたいことを選ぶだけのスタートメニューや、番組本編だけでプレイリストを自動作成し、視聴できる「おまかせプレイ」、ごみ箱フォルダ内の番組を、電源OFF時に自動削除する「ごみ箱自動削除」、画面表示に従って操作できる「かんたんダビング」などが利用可能。また、電源OFF時でも、リモコンの「番組表」ボタンを押すと約5~10秒でEPGが表示される高速起動モードを搭載。同モード時の待機消費電力も約2.9W(アンテナ出力ON時は3.3W)まで抑えている。

 HDMI以外の出力端子は、D4とS映像が各1系統、コンポジットとアナログ音声が各2系統、光デジタル音声が1系統。入力端子はS映像×2、コンポジット/アナログ音声×各2。映像DACは10bit/148MHz、音声DACは24bit/192kHz。Ethernetと、CATV連動の制御端子も備える。

 消費電力は、E1004Kが28W(BSアンテナ給電時33W)、E304Kが27W(同32W)、待機時はいずれも1.1W(アンテナ出力OFF時0.7W)。重量は、E1004Kが4.4kg、E304Kが4.2kg。



(2009年 7月 2日)

[AV Watch編集部 中林暁]