パイオニア、地デジ対応の7型HDDナビ「HDD楽ナビ」新製品
-40GB搭載4モデル。SD/USB再生対応の「楽ナビLite」も
パイオニア株式会社は、「カロッツェリア」ブランドの「楽ナビ」シリーズ新製品として、40GBのHDDを内蔵した「HDD楽ナビ」4モデルと、4GBのフラッシュメモリを内蔵した「楽ナビLite」2モデルを10月中旬より順次発売する。価格は下表の通り。
型番 | 種類 | 発売時期 | 価格 |
HDD楽ナビ | |||
AVIC-HRZ900 | インダッシュ7型/ワイドVGA液晶 | 10月中旬 | 262,500円 |
AVIC-HRZ800 | インダッシュ7型/ワイドQVGA液晶 | 210,000円 | |
AVIC-HRV200 | オンダッシュ7型/ワイドQVGA液晶 | 10月下旬 | 262,500円 |
AVIC-HRV100 | オンダッシュ7型/ワイドQVGA液晶 | 189,000円 | |
楽ナビLite | |||
AVIC-MRZ90 | 7型/ワイドVGA液晶 | 10月中旬 | 152,250円 |
AVIC-MRZ80 | 5.8型/ワイドVGA液晶 | 11月中旬 | オープンプライス |
■ HDD楽ナビ
いずれも7型液晶を搭載したHDDナビ。HDDの容量は40GB。インダッシュ型の「AVIC-HRZ900」(7型/ワイドVGA液晶)と「AVIC-HRZ800」(7型/ワイドQVGA液晶)、オンダッシュ型の「AVIC-HRV200」(7型/ワイドQVGA液晶)と「AVIC-HRV100」(同)の4モデルを新たにラインナップする。
AVIC-HRZ800 | AVIC-HRV200 | AVIC-HRV100 |
AVIC-HRZ900とAVIC-HRV200は12セグ/ワンセグの地上デジタルチューナを搭載。4チューナ/4アンテナ構成で、弱電界エリアでも確実に受信できるという「デジタル リバイズ エンジン」も採用する。県域や地域をまたいでも同じ番組を継続視聴できる「オート放送局サーチ」も利用できる。また、AVIC-HRZ800はワンセグチューナを搭載。いずれもEPGに対応する。AVIC-HRV100はチューナ別売となっている。
CD/DVD部の機能は4モデル共通。DVDビデオ、DVD-R/RWメディアに記録したDVDビデオやVRモード記録のディスク再生に対応。オーディオCDや、CD-R/RWメディアに記録したMP3/WMA/AAC/DivXファイルなどのデータ再生が行なえる。また、ナビ画面とAV画面を同時に表示できる「P side Map」機能も搭載。AM/FMチューナはAVIC-HRZ900/800のみ内蔵する。
AVIC-HRZ900は、別売オプション「CD-1021」を使用することで、iPod/iPhone 3G操作が可能。iPod側から操作できるコントロールモードも利用できる。また、別売オプション「ND-BT10」の使用でBluetoothオーディオプロファイルにも対応する。AVIC-HR800はiPod内のビデオ再生が可能(別売オプション CD-1021使用時)。アンプ部の最大出力は50W×4ch。
ナビ機能では、ユーザー同士で情報を共有する「スマートループ渋滞情報」に対応。AVIC-HRZ900のみ、対象道路を従来の総延長距離約33万kmから、約70万kmに拡大した。よく使う機能を表示させたり、リスト表示の大きさを変更可能するなど好みに合わせた設定が可能な「マイセットアップ」機能などを搭載する。携帯電話だけでなく、ウィルコムのPHS網を使った通信を利用可能とする別売データ通信モジュールにも対応する。
AVIC-HRZ900はシャープと共同開発した「フォトリモ@ナビ」にも対応。「フォトリモ@ナビ」をサポートする携帯電話との連携が可能で、携帯電話に保存した地点情報をナビに転送、ルート探索する機能などが利用できる。走り慣れた道路での情報の案内や表示を最小限に抑える「サイレントガイド」も利用できる。
外形寸法と重量はAVIC-HRZ900が178×168×100mm(幅×奥行き×高さ)/3.2kg、AVIC-HRZ800が178×165×100mm(同)/3.1kg。AVIC-HRV200/100のナビ部が178×162×50mm(同)、液晶部が186×44×112mm(同)、重量はともに1.7kg。
■ 楽ナビLite
7型/ワイドVGA液晶を搭載する「AVIC-MRZ90」と、5.8型/ワイドVGA液晶の「AVIC-MRZ80」の2モデルを用意。ともに、4GBのフラッシュメモリを搭載し、ワンセグチューナを内蔵する。ワンセグはEPGに対応。
AVIC-MRZ90 | AVIC-MRZ80 |
CD/DVD部の機能は共通で、DVDビデオ、DVD-R/RWメディアに記録したDVDビデオやVRモード記録のディスク再生に対応。オーディオCDや、CD-R/RW再生が行なえる。AM/FMチューナも内蔵する。アンプ部最大出力は50W×4ch。
SDスロットとUSB端子も備え、メモリ内の動画/音楽再生が可能。対応フォーマットは動画がMPEG-4、AVI、DivX、音楽がWMA、WAV、MP3、AAC。AVIC-MRZ90はBluetoothオーディオに対応する。またAVIC-MRZ80は、別売の接続ケーブル「CD-IUV30」を利用することで、iPodも利用可能となる。
ナビ機能として、「よく行く場所」や「ショッピング」、「グルメ」、「お帰り」など、用途にあわせて簡単にルート検索できるという「Lite メニュー」を装備。「スマートループ渋滞情報」などにも対応する。
AVIC-MRZ90のみ、新たに独自のデータ圧縮技術を使用した地図データフォーマット「L-format」を採用。従来のHDDに採用されている地図データを1/5以下に圧縮して搭載。10mスケール詳細市街地図表示など、HDDナビと比べても遜色ないクオリティを実現したという。付属のSDカードをインターネット接続したPCにスロットするだけで、PCソフト「ナビスタジオ(楽ナビLite用)」経由で地図データやお気に入りの音楽データ更新が可能な「ナビチャージ」にも対応する。
外形寸法と重量はAVIC-MRZ90が178×165×100mm(幅×奥行き×高さ)/重量は2.5kg、AVIC-MRZ80が178×157×100mm/2.3kg。
(2009年 10月 1日)
[AV Watch編集部 大類洋輔]