パイオニア、HDオーディオ対応の5.1chシアターシステム

-iPodデジタル再生。フロントとSWの2.1chも


11月中旬より順次発売

標準価格:オープンプライス

 パイオニア株式会社は、ドルビーTrueHDやDTS-HD Master AudioなどのHDオーディオのデコードに対応したシアターシステム、3機種を11月中旬より順次発売する。価格はいずれもオープンプライス。

 トールボーイタイプの5.1chスピーカーをセットにした「HTP-S727」と、キューブ型コンパクトスピーカーの5.1chシステム「HTP-S323」。さらに、サブウーファとフロントスピーカーだけでサラウンド再生できるという「HTP-S525」をラインナップ。S525はオプションでセンターやリアスピーカーを追加することもできる。

種類モデル名店頭予想価格発売時期
5.1chシアターシステムHTP-S7278万円前後2010年1月
5.1chシアターシステムHTP-S3235万円前後2009年11月中旬
2.1chフロントサラウンド
システム
HTP-S5255万円前後2009年11月中旬
S525用追加スピーカーS-SWR5CR8,000円前後2009年11月下旬


■ HTP-S727/HTP-S323

HTP-S727
 どちらのモデルも、サブウーファに5.1chアンプとデコーダを搭載したシアターシステム。サブウーファの仕様は共通で、ドルビーTrueHDやDTS-HD Master AudioなどのHDオーディオがデコードできる。

 さらに、iPodやiPhone接続用のUSB端子も備え、iPod/iPhone内の音楽ファイルをデジタルで取り出し、シアターシステム側でD/A変換を行ない、高音質再生ができるUSB入力も用意。第5世代以降のiPodやiPod nano、classic、touch、iPhoneに対応。USBメモリなどに保存したWMA/MP3/AACファイルの再生も可能。

 HDMIは入力3系統、出力1系統を装備。Deep Colorやx.v.Colorに対応し、1080/24p入出力も可能。自動音場補正システム「MCACC」も備えるほか、圧縮音楽再生時に使う音質補正技術「アドバンスド・サウンドレトリバー」、トラックごとに異なる音量レベルを一定に揃える「A.L.C.(オートレベルコントロール)」も装備。デジタル処理の過程で発生する映像と音声のズレを補正(リップシンク)する「サウンドディレイ」も利用できる。

 アンプの出力は100W×5ch(4Ω)、100W×1ch(4Ω)。HDMI以外の端子は、音声入力が光デジタル×2、同軸デジタル×1、アナログ×5。音声出力はアナログ×2と、サラウンドバック接続用のアナログ1系統も用意。映像はコンポジット入力×4、コンポジット出力×2を備える。

 消費電力は69W(待機時0.5W)。外形寸法は230×422.5×360.5mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は11kg。

 S727のフロント、およびリアスピーカーの仕様は共通。7.7cm径ウーファと、2.6cm径セミドームツイータを採用した2ウェイトールボーイ。エンクロージャは密閉型。表面は黒光沢仕上げとしている。外形寸法は260×260×1,097mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は3.8kg。

 センタースピーカーは密閉型で、7.7cm径ユニットを採用。外形寸法は220×100×90mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は0.7kg。


HTP-S323
 S323はセンター、フロント、リアスピーカーが全て同じ仕様。また、センタースピーカーを左右に分けてデュアルセンターとしているのが特徴で、設置の自由度を向上させている。スピーカーはコンパクトであるため、フロントとセンターを重ねることも可能。

 6.6cm径のユニットを採用した、密閉型のブックシェルフ。外形寸法は96×96×96mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は0.5kg。



■ HTP-S525

HTP-S525
 外形寸法77×55×395mm(幅×奥行き×高さ)、重量1kgの縦長フロントスピーカーと、アンプ/デコーダ内蔵サブウーファで構成する2.1chシステム。サブウーファの仕様は前述のHTP-S727/HTP-S323に付属していたものと同じ。

 独自の音響技術「フロントサラウンド・アドバンス」を備え、左右の耳で感じる音圧差を使ったサラウンド再生が行なえる。

 また、センタースピーカーとリアスピーカーを別途追加することで、5.1chシステムにグレードアップできる。追加用の専用オプションスピーカー「S-SWR5CR」は、デュアルセンタータイプとなっている。


(2009年 10月 7日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]