パラマウント ジャパンは11月6日に発売した、スター・トレックシリーズ最新作「スター・トレック」(2009年5月公開)のBlu-ray発売を記念して、11月8日に日本科学未来館でBlu-rayによるサイエンス試写会を開催した。

古瀬絵理さんは、ウフーラをイメージした衣装で登場。ポーズを決めてみせるなど、ノリノリだった

　試写会の前に、「スター・トレック」の大ファンでブログでもトレッキーと公言している、フリーアナウンサーの古瀬絵理さんと、「たけしのコマ大数学科」(フジテレビ系)の解説も担当している、サイエンスライターで理学博士の竹内薫さんをゲストに招いてトークショーが行なわれた。

　古瀬さんは、あこがれているという、USSエンタープライズ号通信士官ウフーラのコスプレで登場。「ウフーラになりたかったんですよ!」と衣装に喜んでいた。竹内さんは、「ハーフトレッキーということで、下はジーパンなんです」と謙遜するが、「40年ほど前の9歳のとき父親の仕事の関係で、ニューヨークに住んでいたので、そこで毎週土曜日にオリジナルシリーズの再放送の1回目ぐらいを見てました。帰国してから、日本で『宇宙大作戦』を見て、スコッティがチャーリーに、スールーがミスター加藤になっていて、衝撃的でしたね」とトレッキー歴は長い。

「ハーフトレッキー」姿の竹内薫さん

　古瀬さんがトレッキーになった理由は、「元彼がスター・トレックが大好きで、一緒に見ているうちに、面白いじゃないか、人種差別とか社会的な問題とかも出てくるけれども、番組の作りとして、とても面白かったので、好きになりました」という。

　ウフーラ以外の好きなキャラクタについて聞かれると「カーク船長は、肉食系というか、直情的なところが、すごく魅力的。男性としてついて行きたくなるような魅力があります。その反面、ライバルとも仲間とも言える、スポックは、とても冷静沈着な草食系男子ですが、きちんと自分の話を聞いてくれる面では、今私に必要なのはこの人かしらと、思わせてくれる魅力があります」とスター・トレックの男性陣を分析。

　「大人になった今では、スポックみたいな人と付き合いたいなと思います。若いときは、力強い人に惹かれることが多いんですけど、やっぱり今は、包んでくれるような人と一緒にいたいですね」と現在のタイプも明かした。

12月1日にスタートレックの公式ファンクラブが立ち上がることが案内されると、古瀬さんは「入りたい!私、広告塔をやりたいです!」と立候補していた。また、元彼に誘われて観たスター・トレックは「40年も前の作品なので、ゆれるシーンが、カメラを揺らすとか、CGとかじゃなくて、人がみな、いっせいに何十人も動くとか、すごく面白かった」という

古瀬さんが、スター・トレックに登場する科学技術の実現可能性について質問すると、竹内さんは「人工ブラックホールが出てきますが、現在でも、ほんの小さなブラックホールは実験室ではできているんではないかと、いわれています。ただ、あまりに小さいので、すぐに消滅してしまうです。兵器以外にも、エネルギー源としても使えるので、数百年後ぐらいにはできるかなという気がします」と紹介。

　ワープについては、「ワープするためにはワームホールを使うのですが、それを探すか、作るかしないといけない。そのトンネルがすぐに閉じてしまうので、真ん中をエキゾチック物質で補強していないと、つぶれてしまうという話があります。まだ、理論の段階ですが、理論的には可能だということにはなっています」と竹内さん

　一方で、「透明化装置は実現に近づいて、透明のシールドは実用化が進んでいるですよ。ただ、今のところ、一つの波長しか透明にできない。人間の見ている全部の波長はできないんです。ただ、軍事的にも研究が進んでいるんで、数十年以内にできるでしょうね」と竹内さんが紹介すると、古瀬さんも興味津々な様子だった。

　最後に古瀬さんは、「トレッキーとしては、こうしたイベントに参加できてうれしかったです。昔からファンだった人は、あのセリフが、ここに生きているんだといういうような発見もあると思います。新しく見る方には、SFがこうやって生まれたんだという、新たな面白さが見つけられると思うので、ぜひご覧ください」とPR。

　竹内さんは、「Blu-rayに収録されている未公開画像を観たら、ストーリーの理解度がぐーんと高まりました。 映画をご覧になったかたも、未公開画像を見るとぜんぜん印象がかわります。お勧めですね」と締めくくった