シャープ、初の3D/720p撮影対応小型カメラモジュール

-デジカメ/スマートフォンなどのモバイル機器向け


5月12日発表


 シャープは12日、業界初という、720pの3D動画撮影に対応したモバイル機器向けカメラモジュールを開発したと発表。7月よりサンプル出荷を開始する。デジタルカメラや携帯電話、スマートフォンなどへの搭載を想定している。

 左右に2つのカメラを備え、カメラ間の色や明るさを調整する「カラーシンクロ処理」と、映像信号のタイミングを同期する「タイミングシンクロ処理」、位置ズレを調整する「光軸調整処理」の機能を搭載。また、イメージセンサーからの信号を高速に読み出す技術により、ハイビジョン(1,280×720ドット)での立体映像の撮影を可能にしたという。

 さらに、同社がカメラモジュール開発で培ってきた高密度実装技術により、コンパクトなサイズも実現。モバイル機器への搭載により、「革新的なコミュニケーションツールの実現に貢献する」という。

 同社は、「中小型3D液晶ディスプレイや大型3D液晶ディスプレイなどの表示技術に加え、入力デバイスである3Dカメラモジュール技術により、新たな3D市場を創出する」としている。
 

コンパクトながら、720pの3D動画撮影にも対応可能3Dカメラのリアルタイム撮影デモ



(2010年 5月 12日)

[AV Watch編集部 中林暁]