パナソニック、HDD内蔵/W録画対応の「VIERA R2」
-42~50型がプラズマ。長時間録画やDIGAダビングも
パナソニックは、HDDを内蔵し、2番組同時録画が可能な薄型テレビ「VIERA R2シリーズ」6モデルを5月28日より順次発売する。
50型「TH-P50R2」と46型「TH-P46R2」42型「TH-P42R2」はプラズマ、37型「TH-L37R2」、32型「TH-L32R2」、19型「TH-L19R2」が液晶となる。
品番 | 方式 | サイズ | 解像度 | HDD容量 | 発売日 | 価格 |
TH-P50R2 | プラズマ | 50型 | 1,920×1,080ドット | 500GB | 5月28日 | 39万円前後 |
TH-P46R2 | 46型 | 29万円前後 | ||||
TH-P42R2 | 42型 | 25万円前後 | ||||
TH-L37R2 | 液晶 | 37型 | 6月11日 | 19万円前後 | ||
TH-L32R2 | 32型 | 1,366×768ドット | 14万円前後 | |||
TH-L19R2 | 19型 | 250GB | 10万円前後 |
全モデル地上/BS/110度CSデジタルチューナを2系統搭載し、内蔵HDDにデジタル放送録画が可能。MPEG-4 AVC/H.264形式での長時間録画に対応するほか、オートチャプタやお好み録画、ワンセグ持ち出しなどの機能も備えている。また、アクトビラやYouTube、DLNA機能「お部屋ジャンプリンク」などのネットワーク機能も搭載している。
TH-P50R2 | TH-P46R2 |
TH-L37R2、TH-L32R2 | TH-L19R2 |
■ フル・ブラックパネル搭載50型など
50型はフル・ブラックパネルを採用 |
42~50型はプラズマで、解像度はいずれも1,920×1,080ドット。50型は「フル・ブラックパネル」、42、46型は「ブラックパネル」を採用。フル・ブラックパネルは、プラズマ前面パネルと一体になった「低反射ディープブラックフィルター」を搭載し、外光や内部反射光などの余分な光をカットしている。
最新パネルの採用により、ネイティブコントラスト500万:1を謳う。動画解像度は1,080本。細かなトーンや光の温かみを再現するという「デジタルカラー・リアリティ」やコントラストマネジメント、ディテール再現力を高める「インテリジェントエンハンサー」を搭載。世界最高レベルという最大18bitのデジタル信号処理により、高画質化を実現しているという。また、50型のみ色域圧縮されたBDビデオなどでも、映画オリジナルの豊かな色にリマスターするという「ハリウッドカラーリマスター」を搭載している。
19~37型は液晶で、解像度は37型が1,920×1,080ドット、19/32型が1,366×768ドット。バックライトはCCFL。
32/37型は半光沢の新IPSαパネルを採用し、広視野角と、コントラスト2万:1を実現している。倍速駆動技術のWスピードを搭載するとともに、「モーションフォーカス技術」により、動きにフォーカスしたバックライト制御(黒挿入)を行なうことで、残像を低減。37型で動画解像度900本、32型で動画解像度720本を実現している。
19型はIPSαパネルを採用。バックライトは下方LEDエッジライト方式を採用しており、1フィールドごとに検出した映像シーンの特徴に応じてLEDを制御するAI機能を搭載。コントラスト感を高めている。
■ W録や長時間録画に対応。DIGAへのダビングも
R2シリーズの最大の特徴は録画機能。地上/BS/110度CSデジタルチューナ×2と地上アナログチューナ×1を装備し、内蔵HDDにデジタル放送の2番組録画が可能となっている。HDD容量は32~50型が500GB、19型が250GB。
番組表 |
MPEG-2 TSのデジタル放送信号をそのまま記録する「標準モード」のほか、約6MbpsのMPEG-4 AVC/H.264形式に圧縮して録画する「長時間モード」も装備。従来機R1シリーズでは、約12Mbpsだったが、R2シリーズでは2倍の長時間録画が可能となり、長時間モード利用時に500GB HDDに地デジ放送を約182時間録画できる。
番組表は3/5/7/9/11/15/19チャンネルから切り替え可能(19/32型は3/5/7/9チャンネル)で、最大8日分の表示が可能。チャンネル別表示やジャンル表示のほか、WOWOWの番組表を最大1カ月先まで表示する「1カ月番組表」も搭載。
注目番組を、ジャンルやキーワード、人名で番組検索して写真付きで紹介し、録画予約できるGガイドの「注目番組」にも対応。また、あらかじめ好みのジャンルや時間帯を設定することで自動録画される「お好み録画」も搭載している。視聴中の番組もワンボタンで録画開始できる。
録画番組は、「すべて」、「未視聴」のほか、「ドラマ」、「スポーツ」などのジャンルごとに自動振り分けされるなどで使いやすさを向上。シーンの切れ目に自動的にチャプタを設定し、CMスキップなどに活用できる「オートチャプター」も備えている。
HDDに録画したデジタル放送番組のダビングにも対応。同一のホームネットワークに接続したブルーレイDIGAにネットワーク経由でダビングし、BDやDVDに保存も可能となっている。対応DIGAは、DMR-BWT3000/2000/1000と、DMR-BW880/780/680/970/870/770。
また、ワンセグ放送を12セグと同時に録画する機能も搭載。録画したワンセグ番組をSDカードにダビングして、対応携帯電話などで再生できる。対応機器については同社ホームページで案内しており、VIERAワンセグなどの機器で再生できる
お好み録画に対応 | オートチャプターも搭載 | ワンセグ持ち出しも可能となっている |
■ お部屋ジャンプリンクに全機種対応
HDMI入力は4系統装備し、オーディオリターンチャンネル(ARC)にも対応。HDMI連携機能のVIERA Linkで、DIGAやラックシアターと連携可能となっている。VIERA Link対応のDIGAやラックシアターをVIERAのリモコンで簡単に操作できるほか、画面に表示されるパネルで、SDムービーカメラなどをコントロールする「画面deリモコン」も搭載している。ドアホンやセンサーカメラとの連携機能も備えている。
DLNAベースのAVリンク機能「お部屋ジャンプリンク」を搭載し、DLNA/DTCP-IPクライアントとしてVIERA R2を利用可能。DIGAでハイビジョン録画した番組を、別室などに設置したR2からストリーミング再生できる。
また、「アクトビラ ビデオ・フル」やYouTubeにも対応。さらに、別売のコミュニケーションカメラ「TY-CC10W」を繋ぐことで、Skypeを使ったビデオ通話も行なえる。Skype対応は6月11日に予定しているファームウェアダウンロードにより対応する予定。別売の無線LANアダプタ「DY-WL10-K」にも対応する。
お部屋ジャンプリンク対応 | 別売カメラでSkypeにも対応 |
リモコン |
SDXC対応のSDメモリーカードスロットも装備し、AVCHD動画やJPEG画像の表示も可能。デジタルカメラ「LUMIX」で撮影した16:9の写真をテレビ画面いっぱいに表示する「フルハイビジョンテレ写」も搭載。BGM(3曲)にあわせたスライドショー表示も行なえる。パーソナルFAX「おたっくす」で受信したFAXで記録したFAX内容を、SDカード経由でVIERAに表示する機能も備えている。
省エネ機能の「エコナビ」も搭載。部屋の明るさに応じて、明るさや画質を調整することで最大10%の消費電力削減を実現(42~50型)。10分以上映像や音声の信号が無い場合は自動で電源オフして節電するほか、対応VIERAとDIGA、ラックシアターの接続時に、BDレコーダ利用後にVIERAでのテレビ視聴に切り替えた際に自動でDIGAやラックシアターの電源をOFFにする「こまめにオフ」や、VIERAを使っていない場合、DIGAの待機電力モードも最小にする「ECOスタンバイ」などの機能を搭載している。
【VIERA R2 プラズマ】
品番 | TH-P50R2 | TH-P46R2 | TH-P42R2 |
サイズ | 50型 | 46型 | 42型 |
解像度 | 1,920×1,080ドット | ||
HDD容量 | 500GB | ||
消費電力 | 472W | 382W | 352W |
年間消費電力量 | 205kWh/年 | 165kWh/年 | 161kWh/年 |
スピーカー | 16×4cm×2 | ||
音声最大出力 | 総合20W | ||
入力端子 | HDMI×3 D4×1 コンポジット×3 S映像×1 アナログ音声×4 アナログRGB(D-Sub 15ピン)×1 | ||
出力端子 | 光デジタル音声 イヤフォン | ||
その他の端子 | Ethernet | ||
外形寸法 (スタンド含む 幅×奥行き×高さ) | 1,224×335×810mm | 1,132×335×761mm | 1,029×308×654mm |
重量 (スタンド含む) | 約30.5kg | 約27.5kg | 約24kg |
【VIERA R2 液晶】
品番 | TH-L37R2 | TH-L32R2 | TH-L19R2 |
サイズ | 37型 | 32型 | 19型 |
解像度 | 1,920×1,080ドット | 1,366×768ドット | |
HDD容量 | 500GB | 250GB | |
消費電力 | 150W | 96W | 48W |
年間消費電力量 | 104kWh/年 | 77kWh/年 | 52kWh/年 |
スピーカー | 16×4cm×2 | 10×3.5cm×2 | |
音声最大出力 | 総合20W | 総合10W | |
入力端子 | HDMI×3 D4×1 コンポジット×3 S映像×1 アナログ音声×4 アナログRGB(D-Sub 15ピン)×1 | HDMI×2 D4×1 コンポジット×2 S映像×1 アナログ音声×3 アナログRGB(D-Sub 15ピン)×1 | |
出力端子 | アナログ音声 光デジタル音声 イヤフォン | ||
その他の端子 | Ethernet | ||
外形寸法 (スタンド含む 幅×奥行き×高さ) | 896×287×611mm | 779×217×542mm | 488×180×359mm |
重量 (スタンド含む) | 約16.5kg | 約12.5kg | 約5.5kg |
(2010年 5月 14日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]