米Sonic、米DivXを買収。映像配信強化
-DRMや配信技術、認知度の高さを評価
6月2日発表(現地時間)
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米Sonic Solutionsは現地時間の2日、米DivXを吸収合併すると発表した。SonicはDivXの発行済み株式を全てを、1株あたり3.75ドルの現金とSonicの株式0.514株で取得する予定で、買収は2010年9月に完了する見込み。
SonicはDVD/BD書き込みや画像/動編集なども可能な統合ソフト「Roxio Creator」など、Roxioシリーズを展開する一方で、動画配信ソリューションの「Roxio CinemaNow」なども手掛けている。
一方、DivXの技術は8,500モデルを超えるテレビやDVD/BDプレーヤーなどに採用。コーデックなど動画圧縮技術やコンテンツ保護のDRM技術を保有している。DivXを買収する事でSonicは動画配信事業の強化を目指しており、「DivXのクラウドや映像配信、ハリウッドも認めたDRM技術などが、Sonicの動画配信ソリューションを大幅に強化する」としている。さらに、2012年の株主利益予測が潜在的に倍増する可能性や、DivXブランドの世界中での認知度の高さなどをも評価している。
Sonicの社長兼CEOであるDave Habiger氏は吸収合併について、「SonicとDivXのコンビネーションは、様々な電子機器へ、効率的に映像を配信するプラットフォームやツール、そして技術のリーダー的な存在」と説明。合併後の経営はSonicの経営陣が率いる予定。
(2010年 6月 3日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]