ソニー、世界最大の867型のLED 3Dディスプレイを公開
-日本vsオランダ戦のパブリックビューイングで使用
会場に詰めかけた約1万3,200人の招待者。867型の3D LEDディスプレイで試合を満喫した |
「SUPER PUBLIC VIEWING 2010 FIFA WORLD CUP FES」と銘打たれた、同会場のパブリックビューイングは、スカパーJSATが主催し、FIFA公式サポーターであるソニー(ソニーマーケティング)、アディダス(アディダス・ジャパン)、コカ・コーラ(日本コカ・コーラ)、ビザ(ビザ・ワールドワイド)の4社が協賛して開催されたもので、4社の協賛会社のキャンペーンにより当選した、約1万3,200人だけが入れる完全招待制のイベントだった。
会場内に設置された867型の3D LEDディスプレイ | 参加者も3Dグラスを装着してアーティストライブやトークショーを楽しんだ |
パブリックビューイングの目玉は、なんといっても、ソニーが用意した世界最大となる867型の高精細LEDによる3Dディスプレイ。高さが10.8m、横幅が19.2mという大きさと、4.44mmという画素ピッチは、さいたまスーパーアリーナの一番離れた席から見ても、3D映像の立体感を、すぐ近くで体感できるような迫力を持っていた。
ソニーでは、「最新技術を駆使した3D映像を体感でき、他のパブリックビューイングとは違う臨場感や、ファン、サポーターの一体感を楽しむことができる」としていたが、まさにその言葉通りのシーンを、このディスプレイが演出してくれた。ソニーでは、これを世界最大の3D LEDディスプレイとして、ギネスに申請している。
ソニーは、6月3日から発売されたばかりの3D BRAVIAを展示。来場者に体験してもらうブースを設置した |
さいたまスーパーアリーナの会場には、3Dカメラシステムを5セット、さらには編集用の3Dモニターを配置して3D映像を制作。ライン・バイ・ライン方式の3D映像によって、アーティストのステージの様子を、867型の3D LEDディスプレイにリアルタイム表示。来場者は、3Dメガネを装着して、その映像を楽しみながら、ライブに参加した。
アーティストの掲げた手が、目の前にまで迫ってきたり、奥行き感のあるステージの様子が感じられたりといったこれまでにない臨場感のほか、映像とアーティストのロゴなどを組み合わせた演出なども3Dで行なわれ、新たなステージの形を実現したともいえよう。
アーティストライブでは、CHEMISTRYなど4グループが参加。867型のスクリーンには3D映像が映し出された |
進行を務めたジョン・カビラさん、日々野真理さん |
6月14日に行なわれた日本対カメルーンの試合も、日本では初めて3D映像で公開され、ジョン・カビラ氏の熱い解説とともに、勝利のシーンを振り返った。
ジョン・カビラさん、日々野真理さん、水沼貴史さんによるトークショーでは、3D映像を見ながら、これまでのワールドカップを解説 |
3Dグラスを装着したサッカー解説者の水沼貴史さん |
タイムアップの笛とともに、0対1という惜敗の結果に、会場からは残念がる声が聞かれたが、ジョン・カビラ氏のかけ声によって、「ニッポン、ニッポン、ニッポン」という会場全員での唱和のあと、水沼氏の「今日の試合を見る限り、次のデンマーク戦は勝てそうな気がする」という言葉に、多くの人が、日本の1次リーグ突破に強い期待を抱いていた。
スカパー!は6月18日から3D専門チャンネルを開局したことにあわせて、3Dをデモストレーション | アディダスは、今回のイベントにあわせた特製ステッカーをプリントするサービス | コカ・コーラは各種グッズの販売とイベントを開催。招待者全員にコカ・コーラのタオルもプレゼント |
会場前ではサッカーに関するいくつかのイベントが行われ、日本代表サポーターが参加。「ゴォーール!」と大声で叫ぶ競争も | ソニーが展開している「Dream Goal 2010」。1,000クリックごとにアフリカにボールを寄付する。ボールは荒れたアフリカの大地でも耐久性がある素材を使ったオリジナルボール |
(2010年 6月 21日)
[Reported by 大河原 克行]