アップル、初代iPod nano加熱事故で告知を改善

-バッテリ自体に不安を感じる場合も交換に


8月12日発表


初代iPod nano

 経済産業省は12日、アップルジャパンの初代iPod nanoに関する加熱事故問題について、同省が指示したホームページ改善などの対策が、アップルジャパンにより行なわれたとの報告を受けたことを発表した。

 この事故は、第1世代iPod nanoを充電中に本体が焼損し、使用者が軽傷を負うなどしたもの。これまでに重大事故6件を含む合計61件の事例が報告されている。

 このため、8月6日付けで経済産業省がアップルに対し、ホームページの改善指示などを実施。アップルは11日付けでホームページの改善などを行なった旨を同省に報告した。

 アップルによる改善や対策は以下の4点。 


  • バッテリー交換に応じる場合として「バッテリーが実際に過熱した場合」以外に、「バッテリー自体に不安を感じる場合」もバッテリー交換の対象とし、その旨をホームページ上に明記
  • 同社ホームページのトップページに近いサポートページ上において、当該製品事故に係る重要情報の所在が容易に分かるように表示(日本語で「重要:iPod nano(1st generation)のバッテリーの過熱について」と記載)
  • iPod nano(第一世代)の全てを対象とすること若しくは、対象となるiPod nano(第一世代)の特徴をホームページ上に明記
  • 電子メールアドレスを登録している当該製品のすべての使用者に対して、注意喚起等の通知を電子メールで発出

 経済産業省は、アップルジャパンに対して、消費者に対する注意喚起及び再発防止策の実施状況(バッテリー交換の受付件数、対応件数等)を定期的に報告するよう求めており、今後も同社による対策の進捗状況を注視していくとしている。また、同省でも消費者に対し、初代iPod nanoの加熱問題について消費者に注意喚起を促していく。


(2010年 8月 16日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]