タイムロード、韓April Musicの「Stello」3機種を発売

-薄型プリメイン/CDと、I2S出力可能なUSB DDC


プリメイン「Ai500」と、CDプレーヤー「CDA500」を重ねたところ

9月1日発売

標準価格:36,540円~365,400円


 タイムロードは、韓国のオーディオーメーカーApril Musicと代理店契約を交わし、日本国内での取扱を開始。第1弾としてStelloブランドの3製品を9月1日に発売する。

 DACを内蔵した薄型プリメインアンプ「Stello Ai500」が365,400円。トップローディングの薄型CDプレーヤー「Stello CDA500」が312,900円。USBでPCと接続し、同軸デジタルと独自のI2S出力が可能なDDコンバータ「Stello U2」が36,540円。

 April Musicは、Simon Lee(サイモン・リー)氏が'98年に創立し、韓国ソウルに本社を置くメーカー。「音楽へのパッションを起点としてエレクトロニクスの可能性を追求し、現代のライフスタイルにフィットするシンプルで洗練されたオーディオシステムを提供すること」を指針としているという。



■Stello Ai500

Stello Ai500

 多機能でありながら、直感的な操作が可能というプリメインアンプ。DACも内蔵しており、デジタル入力は同軸(RCA)と光デジタル、USBを各1系統装備。PCのUSBオーディオとしても機能するのが特徴。

 プリ部には厳選されたハイスピード/低歪みのトランジスタを採用し、全段でダイレクト・カップリング設計を採用。グランド分離技術を投入し、SN比を改善しているほか、WIMAの抵抗など、クオリティの高いパーツを採用しているという。ボリューム制御はシーラスロジックの「CS3310」デジタルボリュームを採用。

 パワー部の出力段はクラスABのプッシュプル構成。日立のMOSFETパワートランジスタを採用している。入力回路、ゲインステージ、ドライブステージ、バイアスネットは独自の回路設計で、最適な信号転送を実現し、位相シフトを最小限に抑えるという。

 出力は150W×2ch(8Ω時)、300W×2ch(4Ω時)。プリアンプ部とDAC回路にはそれぞれ独立した電源を用意し、高い安定度のDCパワーを供給。余裕のある設計になっており、「予期せぬダイナミズムの要求にも無理なく応えられる」という。トロイダルトランスは800VA、高速リカバリー整流器も搭載。キャパシタ容量は90,000μF。

 再生周波数帯域は20~45kHz。アナログ出力はプリアウト、RECアウトを各1系統装備。リモコンが付属するほか、アナログ接続になるが、iPod接続用ケーブルも付属する。外形寸法は460×400×86mm(幅×奥行き×高さ)。重量は16kg。



■Stello CDA500

Stello CDA500

 前述のAi500と、デザインマッチする薄型のCDプレーヤー。同軸、光デジタル、USBのデジタル入力を各1系統備えており、24bit/96kHz対応のUSBオーディオとしても機能するのが特徴。

 DAC自体は24bit/192kHzまで対応しており、24bit/192kHzまでアップサンプリングを行ない、アナログ変換を実施。アナログ出力段はディスクリート設計のフルバランス回路を採用している。

 CDドライブはトップローディング方式で、音楽CDに加え、CD-Rの再生も対応。アナログ出力はRCAとXLRを各1系統、デジタル出力は同軸と光デジタルを各1系統装備する。付属品はリモコン。外形寸法は460×400×86mm(幅×奥行き×高さ)。重量は9.5kg。



■Stello U2

 Windows PCやMACとUSB接続し、同軸デジタル出力が可能なUSB DDコンバータ。別途DACやDAC内蔵のアンプ/スピーカーなどと接続して利用する。また、USBからの給電で動作する。

 外形寸法が10×2.7×5.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量は240gとコンパクト/軽量なのが特徴。さらに、音声信号とクロックを別に伝送することで、エラーやジッタを抑えた転送が可能な「I2S」方式の出力ができ、専用端子で出力。同端子を備えたApril MusicのDACと接続して利用する。

Stello U2背面の出力端子とUSB端子


(2010年 8月 18日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]