アクシス、米Wilson Audio「Sophia 3」を9月発売

-ペア231万円。上位機種の技術投入した3ウェイ


「Sophia 3」

 アクシスは、米ウィルソン・オーディオの新製品「Sophia 3」を9月に発売すると発表した。価格はペアで231万円。スタンダードカラーは「Diamnond Black」、「Dark Titanium」、「Desert Silver」、「Argento Silver」。さらに241万5,000円となる、12色のスペシャルカラーも用意している。

 3ウェイ3スピーカーのフロア型モデル。ウィルソン・オーディオの中でも扱いやすさで特に定評のあるという「Sophia 2」のコンセプトをそのままに、「Alexandria 2」や「MAXX 3」、「Sasha W/P」の開発で得た最先端の技術を、ユニット、ネットワーク、キャビネットに投影。全面的なアップグレードを施したというモデル。


ツイータとミッドレンジ部分

 ツイータは2.54cm径のチタニウム逆ドームタイプ。「MAXX Series3」、「Sasha W/P」で開発されたものを採用している。強力なマグネットによる磁気回路により、低歪率でスムーズな広帯域再生を実現。ノイズフロアーを低減することで、ローレベルの解像度を高める技術的ノウハウを投入したという。

 制振用としてX材を精密加工したバックハウジング・サブアッセンブリーを採用。その内部に仕込んだダンピング材も使い、振動板の背後の音を吸収することで、従来より1.5dBのSN比改善を実現している。

 ミッドレンジは、「Alexandria X-2 Series 2」開発され、「MAXX 3」、「Sasha W/P 」にも採用された17.78cm径のユニット。振動板はセルロースとペーパーパルプのコンポジット。複数のプラントファイバーなどを紙パルプに混合することで、分割共振を排除。クリアな再生を行なうという。

 ウーファは25.4cm径で、アルミニウム・コーンを採用。コーン表面にオキサイド処理を施した高剛性振動板で、Sophia 2の2倍の磁力を持つ強力なマグネットでドライブ。スピードと制動力に磨きをかけたという。

 上位モデルの技術を投入したクロスオーバーネットワークを採用し、クロスオーバージツタを低減。低歪率で低ノイズを実現したという。

 筐体には、天然ファイバーとフェノール樹脂の混成積層構造によるこのS材をミッド/ハイのバッフルに使用。ミネラル混成レジン系積層素材を使ったX材をエンクロージャパネルと内部のプレース部に採用。この組み合わせにより、SN比の良いキャビネットになっているという。

 システム全体の再生周波数帯域は20Hz~22.5kHz。感度は87dB。インピーダンスは4Ω。外形寸法は347×482×1,103mm(幅×奥行き×高さ)。重量は74.9kg。



(2010年 9月 2日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]