【CES】偏光メガネでフルHD 3Dを実現する「RDZ 3D」

-RealDとSamsungが開発。劇場と家庭でメガネを共用


 RealDとSamsungは4日(米国時間)、液晶テレビでフルHDの3D映像を偏光方式のパッシブメガネで視聴できるRDZ 3D Display技術を発表した。なお、CES会場のSamsungブースなどでは実機の展示は行なわれていなかった。

 フルHDの3D映像を、アクティブシャッターメガネではなく、偏光方式のパッシブ型メガネで楽しむことができる液晶テレビ向け3Dの新技術。劇場向けのReal Dのシステムを液晶テレビに移植したもので、安価な劇場用のメガネでフルHD解像度の3D映像を楽しめるほか、2Dモードにおいても画質劣化が起きないことが特徴という。

 従来の偏光方式(Patterned-retarder)の3Dテレビでは縦方向の解像度が半分になってしまっていたが、RDZ 3Dでは劇場のRealDシステムと同様に、円偏光を生成する機能を液晶テレビに内蔵し、メガネの円偏光フィルタを通して、左右の映像を分離。フルHDの3D映像を見ることができる。


(2011年 1月 9日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]