オリンパス、フルHD動画撮影対応の新PCMレコーダ

-24bit/96kHz録音。Ustにも利用可能な「LS-20M」


LS-20M

 オリンパスイメージングは、24bit/96kHzのPCM録音とフルHD動画撮影に対応したリニアPCMレコーダ「LS-20M」を6月17日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3万円前後。

 24bit/96kHzの録音が可能なPCMレコーダに、フルHDカメラを内蔵。動画用カメラを本体上部に配置し、音源へマイクを向けると自然に被写体にカメラが向く設計とした。生演奏のビデオ撮影/高音質録音などが可能になる。

 記録メディアはSDで最大32GBまで対応。2GBのカードを同梱する。PCM録音時のモードは24bit/96kHzのほか、24bit/88.2kHz、16bit/48kHz、16bit/44.1kHz。MP3は最高320kbps。

 本体上部に左右90度の角度で配置した指向性ステレオマイクを搭載し、自然なステレオ録音に対応。録音レベル設定はオートのほか、30段階のマニュアルレベル調整が行なえる。ダブルローカットフィルタやリミッターも装備する。外部マイク/ライン入力(ミニジャック)も装備し、マイク/ラインの切り替えはメインメニューから行なえる。

左右マイクの中央にカメラ部を装備

 オリンパスのPCMレコーダとして初めて動画撮影機能を搭載したことが特徴で、撮像素子は1/4型500万画素CMOSを採用。有効画素数は293万画素(16:9)/219万画素(4:3)。

 記録モードはフルHD(1,920×1,080ドット/30fps)、720p(1,280×720ドット/30fps)、SD 480p(640×480ドット/30fps)が選択できる。記録フォーマットはMPEG-4 AVC/H.264(MOV)。焦点距離は49mm(16:9)、59mm(4:3)。4倍のデジタルズームや電子式手振れ補正も搭載。ホワイトバランス調整や測光方法の調整なども可能となっている。

 撮影した動画はYouTubeなどにアップロードも可能。さらに、PCとUSB接続してWebカメラとしても利用可能で、撮影した映像/音声をLS-20Mの液晶モニターで確認しながら、Ustreamなどへリアルタイムネット配信できる。

 本体内での音声/動画の編集機能を搭載。また、動画撮影時に映像エフェクトを適用できる「マジックムービー」も搭載。ツートンカラーでコントラストを効かせる「ロック」、カラフルな印象の「ポップ」、レトロな「ピンホール」、映像の輪郭を描く「スケッチ」の4種類が選択できる。

 液晶モニターは2型/320×240ドットで、音の入力状態や録音時間などを表示するサブモニターも装備する。音声再生時に曲調にあわせて「Equalizer」、「Run!」、「Mysterious Tree」など5つのパターンの映像を表示できる。16mm径/出力270mWのスピーカーとイヤフォン出力を装備する。

 バッテリはリチウムイオンで電池持続時間は録音時約3時間45分(リニアPCM)/約4時間(MP3)、再生時(スピーカー)は約4時間15分(リニアPCM)/約4時間30分(MP3)。充電はUSB経由で行ない、PC接続中のUSB充電にも対応する。外形寸法は135×63×15.9mm(縦×横×厚み)、重量は154g。


2型モニターとサブモニターを装備背面にスピーカーと三脚穴厚みは15.9mm

 また、LS-20Mの発売を記念して、LS-20Mで撮影し、YouTubeにアップした動画を審査する「音を録れ!動画を撮れ! LS-20M 動画コンテスト」を実施する。期間は6月17日~9月30日まで。最優秀賞には「Bose QuietComfort 15」を、優秀賞には「JBL CONTROL1 Xtreme」をプレゼントする。詳細は同社ホームページで案内する。


(2011年 5月 25日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]