ラトック、高精度クロックジェネレータの組み立てキット

-ルビジウム採用、PCで周波数調整。49万8,000円


RAL-RbOSC1K

 ラトックシステムは、ルビジウムクロックを採用した高精度クロックジェネレータの組み立てキット「RAL-RbOSC1K」を2月上旬に発売する。直販サイトのみでの販売で、直販価格は49万8,000円。なお、購入検討者に対して、有償で貸し出しサービス(通常価格12,000円/特別価格3,000円)も行なう。

 ワードクロックジェネレータやDAC、SACDプレーヤーなどのオーディオ機器に接続するクロックジェネレータの組み立てキット。出力周波数10MHzのルビジウムクロックを採用し、水晶クロック比で1万倍という高精度クロックを生成、オーディオ機器において原音に近い再現が可能になるとしている。クロックモジュールはSpectraTime製の「LCR-900」。

 組み立ては、ルビジウムクロックモジュールを基板にネジ留めして本体に取り付け、ケーブルを接続するだけで、回路の知識は不要としている。パッケージには組み立て写真入りの説明書も同梱する。ウォームアップは電源を入れてから10~15分。安定した精度のクロックが出力されるまでの時間が短いため、電源を入れ続けておく必要が無いという。

 パソコンと接続して、発振周波数の微調整や状態確認ができるオリジナルソフトが付属。Windows上から簡単で正確に周波数の微調整が行なえるとしている。対応OSはWindows XP/Vista/7(32/64bit両対応)。

 リニア電源を採用したことで、電源からのノイズを低減。また、放熱についてはクロックモジュールに備えたヒートシンクのほか、クロックモジュールと筐体に熱伝導シートを配置したことで、ファンレスを実現している。

  出力レベルは0.5Vrms(±20%)正弦波、出力インピーダンスは50Ω。消費電力は、ウォームアップ時が約35W、通常動作時は約10W。外形寸法は330×231×158mm(幅×奥行き×高さ)、重量は7.1kg。BNCケーブルやUSBケーブルなどが付属する。



(2012年 1月 31日)

[AV Watch編集部 中林暁]