カーAVCが震災の反動で前年比192.7%。JEITA発表
-液晶テレビの出荷台数は同29.2%。ラジオもマイナスに
民生機器国内出荷実績推移(金額) 出典:電子情報技術産業協会電子統計委員会 |
電子情報技術産業協会(JEITA)は23日、2012年4月における民生用電子機器の国内出荷実績を発表した。民生機器の出荷金額は前年同月比57.8%の1,278億円で、9カ月連続のマイナスだった。
映像機器の4月国内出荷金額は、前年同月比38.1%の693億円で9カ月連続マイナス、音声関連機器は同73.8%の106億円で16カ月連続のマイナスだった。一方、カーAVC機器は同192.7%の479億円で、5カ月連続のプラスとなった。
4月の薄型テレビの出荷台数は、前年同月比29.2%の50万2,000台。このうち3D対応は10万4,000台(同96.9%)、インターネット動画対応は31万台(同30.6%)だった。サイズ別では、29型以下が同28.0%の18万3,000台、30~36型が同26.0%の17万台、37型以上が同36.2%の14万9,000台で、構成比は順に36.5%、33.8%、29.7%だった。
BDレコーダ/プレーヤーの出荷台数は、前年同月比38.2%の23万3,000台。内訳は、BDレコーダが同35.4%の20万6,000台、BDプレーヤーが同98.4%の2万7,000台。3D対応は19万4,000台(同61.7%)で、BDレコーダ/プレーヤーの83.1%を占める。DVDビデオは同44.6%の6万9,000台で、9カ月連続マイナス。
ビデオカメラは前年同月比121.0%の12万7,000台で二桁伸長となり、2カ月連続のプラス。ステレオセットは同84.1%の4万2,000台。スピーカーシステムは同81.6%の3万4,000台。増加傾向の続いてきたラジオ受信機は前年比75.2%の16万台で、14カ月ぶりのマイナスに転じた。
カーナビは前年同月比200.9%の41万3,000台で、7カ月連続のプラス。カーカラーテレビ、カーDVDなどとあわせたカーAVC機器全体でもプラスとなった。その主な要因としてJEITAでは、昨年の東日本大震災により自動車生産が落ち込み、「カーAVC機器の出荷もマイナスとなったことへの反動増」などを挙げている。
(2012年 5月 25日)
[AV Watch編集部 庄司亮一]