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TI、DLP Pico用新アーキテクチャ「TRP」

輝度や解像度を向上。車載分野にもDLP

DLP Pico

 テキサス・インスツルメンツ(TI)は8日(米国時間)、「2013 International CES」において、小型プロジェクタなどで使われている「DLP Pico」チップ向けの新しいアーキテクチャ「Tilt & Roll Pixel(TRP)」を発表した。

 このTRPアーキテクチャを用いる事で、高効率による約30%の輝度向上や、最大50%の省電力化、さらに同サイズのチップと比べ、2倍の解像度を実現できるという。

 スマートフォン、タブレット、カメラ/ビデオカメラ、ノートパソコン、眼鏡やスタンドアロンデバイスなど、様々な機器への搭載を想定している。

DLP技術を使った車載コンソールも試作

 またTIでは、拡張現実(AR)やヘッドアップディスプレイ(HUD)、デジタルダッシュボード、センター・コンソール・システムといった車載分野でもDLP技術を活用していく方針。車載コンソールも試作しており、コンソールの全表面でマルチタッチができ、様々な情報も表示できるという。車両情報やカーナビ、車内エンターテインメントの表示も可能。運転者や同乗者に合わせて、表示位置も変更できる。コンソールに近づいた手が、運転者の手か同乗者の手かを判断し、それに応じて画像や利用可能な機能を調整して表示する事もできるという。

(山崎健太郎)