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ソニー、受信/予約機能を大幅に改善したラジオレコーダ

自動時刻補正搭載、メモリ8GBになった「ICZ-R51」

ICZ-R51

 ソニーは、ポータブルラジオレコーダの新モデル「ICZ-R51」を2月21日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は19,000円前後。

 ラジオの受信や予約録音、内蔵マイクでの録音などが行なえるレコーダ。2011年2月に発売された「ICZ-R50」のユーザーから寄せられた、改善の要望に応えたという。内蔵メモリはR50の4GBから、8GBに強化されている。また、起動時間も従来の約15秒から5秒に改善(ソニー製SDカード2GBに15分番組を64個入れた場合)した。

 日時(1回のみ)や曜日指定、毎日といった、柔軟な予約録音機能が特徴のラジオレコーダ。録音先のフォルダ指定もできる。内蔵8GBメモリのほか、別売メモリースティックデュオ/SDカードへの録音も可能。予約件数は最大20件で、録音フォーマットはMP3。ビットレートはステレオの192kbps、128kbpsと、モノラルの48kbpsから選択できる。

 PCソフトのSound OrganizerをICZ-R51の本体メモリに収録。PCからも予約設定が行なえ、番組名別のフォルダを作ることなども可能。ラジオの放送局名は、これまでの自動登録だけでなく、新たにマニュアル追加にも対応し、Sound Organizerを使って変更できるため、コミュニティFMなどの放送局も登録できる。FM用のロッドアンテナを備えるほか、新たに外部入力端子も搭載。付属のケーブルを介して、F型コネクタのアンテナケーブル(別売)と接続できる。AM用には高感度のフェライトバーアンテナを内蔵するほか、外付けのループアンテナも付属する。

 録音用の新機能として、自動時刻補正(NHK AMの時報に同期)に対応。また、PC/スマートフォンなど外部入力(ステレオミニ)からのタイマー録音も新たに搭載し、radiko.jpを受信しているPCなどからの予約録音にも利用できる。そのほか、また、自動トラックマーク付与(5/10/15/30分間隔)の機能も備え、長い時間録音したファイルでも、再生時に目的の箇所を探しやすくなっている。ラジオノイズカットやデジタルVORも装備。

 録音したファイルはSDカードやUSB経由でPCに保存でき、そこからソニー製ICレコーダやウォークマンに転送すると、再生時に放送局名も表示される。再生時の新機能としては、録音した日から検索できるカレンダーサーチに対応した。

 ステレオマイクを内蔵し、ICレコーダとしても利用可能。ディスプレイは2.6型で、バックライトを装備。深夜ラジオ録音時などの暗い部屋でも操作でき、常時点灯も可能。ACアダプタ接続時は、電源を切ってもディスプレイで現在時刻を確認できる。

 本体の背面には、後方に倒れにくい支えの部分も新たに装備した。そのほか、手に持ったなどに誤って電源がOFFになってしまうのを防ぐため、電源ボタンを従来モデルに比べてやや奥まったところに配している。ACアダプタは、R50の約500gから、約380gに軽量化した。

 スピーカーはステレオで、48mm径ユニットを搭載。最大出力は500mW×2ch。ステレオのヘッドフォン出力も備える。再生対応ファイルはリニアPCM/MP3/WMA/AAC-LCで従来モデルと同じ。電源はACアダプタのほか単3電池4本でも動作する。外形寸法は195×35×122.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約552g(電池含む)。

【1月29日訂正】記事初出時、「再生対応ファイルはMP3のみ」としていましたが、正しくは従来モデルと同じくリニアPCM/MP3/WMA/AAC-LCでした。お詫びして訂正いたします。

天面の操作ボタン
メモリースティックデュオ/SDカードスロットやUSB端子を装備
外部音声/マイク入力端子やヘッドフォン端子も備える
新たに外部FMアンテナ端子を搭載
背面
R51(右)には、本体背面下部に支えを設け、後ろに倒れにくくした。右は従来モデルのR50

(中林暁)