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DIGAの録画番組を外出先で視聴できるDTCP+アダプタ

iPhone/iPadに対応。録画番組をSDカード経由で配信

DY-RS10-W

 パナソニックは、Blu-ray Discレコーダ「DIGA」最新4モデルの録画番組を外出先で視聴可能にする、DTCP+対応動画転送アダプタ「DY-RS10-W」を5月下旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15,000円前後。

 4月30日より発売予定のDIGA DMR-BZT750、BWT650/BWT550、BRT250とUSB接続することで、DIGAの録画番組を外出先のスマートフォンから視聴可能にするもの。利用にはiPhone 4S/5などの対応端末とブロードバンド回線、録画用のSDメモリーカードが必要。

 DIGAとDY-RS10-WをUSBで接続。本体にSDメモリーカードスロットを装備し、DIGAの録画時に持ち出し番組の設定をしておくことで、SDカードに持ち出し番組が転送される。DY-RS10-WはIEEE 802.11b/g/nの無線LANに対応しており、アダプタがサーバーとして動作。ルータなどを経由して外出先のスマートフォンからSDカード内の録画番組にアクセスできる。

 録画形式はDIGAの「持出し番組」機能のままで、640×360ドット、ビットレート1.5MbpsのSD-Video形式 H.264 Mobile Video Profile。なお、放送中番組をリアルタイム配信する「放送転送」には対応しない。

DTCP+での視聴イメージ

 スマートフォン向けのアプリとして「リモートビューアー」を無料で提供。対応機種はiPhone 4S/5、第5世代iPod touch、iPad 2、第3/4世代iPad、iPad miniで、対応OSはiOS 5.0/6.0以降。5月下旬にApp Storeで配信予定。なお、AndroidやPCへの対応については「今後、検討していく」としている。

 DIGA以外のレコーダでは利用できず、アプリのリモートビューアーもDIGA以外のDTCP+機器では利用できない。なお、DMR-BZT750、BWT650/BWT550、BRT250以外のDIGA従来モデルへの対応については「検討中」としている。

 電源はDIGAのUSBケーブルから供給。外形寸法は55×91×10mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約34g。延長用のUSBケーブルが付属する。

 DIGA本体でDTCP+サーバー機能を持ったほうがシンプルだが、現在のARIBの技術要件では、レコーダ(チューナ搭載製品)におけるDTCP+サーバー搭載は認められていない。そのため、別ユニットでの対応となっていると思われる。

【DY-RS10運用のために必要なもの】

  • 対応DIGA
  • SDメモリーカード
  • 無線LANルータ
  • ブロードバンド接続環境

(臼田勤哉)