ニュース

オンキヨー、無線LAN/BT搭載で約19万円のAVアンプ

DSD/WAV/FLACネットワーク再生対応の「TX-NR929」

TX-NR929(B)

 オンキヨーは、ネットワーク再生機能も備えた9.1ch AVアンプ「TX-NR929(B)」を7月下旬に発売する。価格は189,000円。カラーはブラック。

 同社はTHXとのパートナーシップが今年20周年を迎えることから、「あらゆるコンテンツの魅力を最大限に引き出すポテンシャルを備えたTX-NR929は、THX20周年記念モデルと呼ぶにもふさわしいハイグレードなAVレシーバー」としている。

 Bluetoothや無線LANを搭載し、スマートフォンやNAS(LAN HDD)などの音楽も再生可能なAVアンプ。ネットワーク再生機能では、WAV/FLACの24bit/192kHz音源や、DSDファイルにも対応。e-onkyo musicで配信しているドルビーTrueHDのサラウンド音楽配信も再生可能。最大7.1chまで対応する。そのほか、radiko.jpやAUPEO!、TuneInの聴取も可能。

 出力は最大230W×9ch(6Ω)、定格150W×9ch(同)。THX Select2 Plusにも準拠し、フロントハイ/ワイドを含むサラウンド信号の生成も可能な「DTS Neo:X」にも対応。なお、5.1ch以下の音源再生時には、フロントL/RチャンネルのDAC回路がディファレンシャル(差動)動作に自動で切り換わる。

 上位モデルなどに搭載している「Digital Processing Crossover Network機能」も採用。これは、接続したフロント2chスピーカーのクロスオーバーネットワークを通さずに、ダイレクトにスピーカーユニットを駆動できる機能で、高純度な音質を実現するというもの。ツイータ側には高音の帯域波形を、ウーファ側には低音の帯域波形をアンプ側でデジタル分割して音声信号を出力する。

 この機能を利用するには、高域/低域のスピーカー入力端子を独立して設けたバイワイヤリング対応スピーカーが必要。特に、ネットワークを持たないチャンネルデバイダ―対応スピーカーを利用すれば、HPF/LPFを通さずダイレクトにスピーカーユニットへ信号入力できる。

 HDMIは入力9系統、出力2系統を装備。4K映像へのアップスケーリングや4Kパススルーにも対応する。そのほかの入力端子は映像がコンポーネント×2、コンポジット×5、音声がデジタル×6、アナログ×8、出力は、映像がコンポーネント×1、コンポジット×1、音声がアナログ×2(ZONE 2/3)、11chプリアウト×1、サブウーファ×2。

  3段インバーテッドダーリントン回路や、ワイドレンジアンプ技術のWRAT、グランド電位安定化技術などの高音質化技術も搭載。フロントパネルには制振性を高めるためにアルミ素材を採用している。外形寸法は435×437.5×198.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は18.5kg。付属リモコンのほか、iPod touch/iPhone、Androidスマートフォン用アプリ「Onkyo Remote」からのリモコン操作にも対応する。

正面
背面

(中林暁)