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パイオニア、ダンスミュージック向けアクティブモニター

TAD Proのツイータ技術投入。1台/15,000円~

S-DJ80X

 パイオニアは、ホームスタジオでのダンスミュージック制作やリスニングなどを想定したアクティブモニタースピーカー「S-DJ X」シリーズ4機種を9月下旬に発売する。販売は1台単位。価格はすべてオープンプライスで、店頭予想価格は1台/15,000円~30,000円前後。

 ツイータとウーファをそれぞれのアンプで駆動する新設計のABクラスバイアンプを搭載した、2ウェイバスレフ型のアクティブスピーカー。ウーファ径が8インチの「S-DJ80X」、6インチの「S-DJ60X」、5インチの「S-DJ50X」と、そのホワイトモデルの「S-DJ50X-W」の4機種をラインナップする。

型番ウーファ径カラー店頭予想価格(1台)
S-DJ80X8インチブラック30,000円前後
S-DJ60X6インチブラック22,000円前後
S-DJ50X5インチブラック15,000円前後
S-DJ50X-W5インチホワイト15,000円前後
S-DJ60X
S-DJ50X
S-DJ50X-W

 ウーファには、軽量かつ高剛性というアラミド繊維素材のコーンと、大口径マグネットの磁気回路を採用。「高いレスポンスと迫力のある音楽再生を実現する」としている。ツイータは1インチのソフトドーム型で、磁気回路に磁性流体を使用し、「クセの無い伸びやかな高域を実現する」という。

 エンクロージャとバスレフダイレクト部に高剛性MDF材を使用。ウーファユニットは極厚MDFインナーバッフル(8インチで最大33mm厚、5/6インチで最大30mm厚)に直接取り付け、不要な共振を抑制し、迫力のある低音を再生するという。

 バスレフダクト部には、溝を設けて空気の流れを整え、低音をスムーズに前面に放射する「Groove(溝)技術」を採用。ダクト内部にはラウンド加工を施し、ノイズを低減している。

 ツイータ部には、プロスタジオに導入実績のあるTAD Labs製モニタースピーカー「TAD Pro TSM-2201-LR」の「DECO」技術を採用。「凸形状ディフューザがツイータの中高音を左右、上方へと振り分け、広いスイートスポットと立体感のある音像を実現する」という。また、ディフューザ部には、音の広がりをイメージしたアーク(円弧)形状の白色イルミネーションを搭載する。

 最大出力は、S-DJ80Xが160W(LF125W/HF35W)、S-DJ60Xが125W(LF90W/HF35W)、S-DJ50X/50X-Wが80W(LF54W/HF26W)。

 入力端子は、XLRとステレオ標準フォンのバランス入力と、RCAアンバランスを各1系統搭載する。レベルコントロールは-∞dB~+6dB、HFレベルアジャストは-2dB/-1dB/0dB/+1dB。各機種の仕様は下記の通り。

S-DJ80XS-DJ60XS-DJ50X/50X-W
ウーファ径8インチ6インチ5インチ
ツイータ径1インチ1インチ1インチ
周波数特性40Hz~20kHz45Hz~20kHz50Hz~20kHz
最大SPL(音圧分布)115dB113dB107dB
アンプ出力160W125W80W
最大出力(定格出力)LF:125W(70W)
HF:35W(20W)
LF:90W(50W)
HF:35W(20W)
LF:54W(30W)
HF:26W(15W)
入力インピーダンス10kΩ10kΩ10kΩ
消費電力160W140W100W
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
276×315×401mm228×295×342mm197×262×301mm
重量11.8kg8.5kg6.5kg

(一條徹)