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JBL、壁掛け可能なシャワーヘッド風Bluetoothスピーカー「SPARK」

JBL SPARK

 ハーマンインターナショナルは、シャワーヘッドのようなデザインで、壁掛けでも利用できるJBLブランドのBluetoothスピーカー「SPARK(スパーク)」を3月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は14,800円前後。カラーはクリアホワイト。

 円錐形のBluetoothスピーカーで、机の上などに設置して利用できるほか、吊り下げ用のフックが同梱。円錐形の上部にシリコンのパーツが配置されており、吊り下げフックにシリコンパーツをはめる事で、壁面に固定可能。シャワーから水が吹き出すように、音を上から降らせる事ができる。なお、機能はBluetoothスピーカーのみで、防水機能やライト機能は備えていない。

JBL SPARKを机に設置したところ
筐体はクリアパーツで構成
付属の壁掛け用パーツ
このパーツを壁にネジ止めし、スピーカーの上部を引っ掛ける
赤いのは電源ケーブル。ケーブルの途中にペアリングやボリューム調整を行なうリモコンが付いている

 Bluetooth 3.0に対応し、プロファイルはA2DP/AVRCPに対応。コーデックはSBCをサポートする。接続はBluetoothのみで、アナログ入力などは備えていない。

 ユニットは40mm径フルレンジ×2基で、最大出力は7W×2ch。再生周波数特性は76Hz~20kHz。

 外形寸法は180×160mm(直径×奥行き)で、重量は520g。電源ケーブルの長さは2.1m。

音を聴いてみる

 クリアホワイトのグリル部分に、透明な筐体、そして真っ赤な電源ケーブルと、デザイン性に優れた個性的なBluetoothスピーカーだ。

 机の上などに設置すると、ユニットがやや上を向き、デスクトップスピーカーとして耳に直接音を届ける。付帯音の少ないクリアなサウンドで、高域の抜けも良好。一体型だが、それなりに広がりのあるステレオサウンドが楽しめる。ユニットも40mm径×2構成であるため、低域も出ており、バランスの良い再生音で聴き取りやすい。

 以前レビューした「VOYAGER」という、分離型のBluetoothスピーカーが存在するが、あのモデルのドッキング時の音と、Bluetoothスピーカー部だけを分離した時の音の、ちょうど中間くらいのクオリティだと感じる。

横から見たところ。バッフル外周の白い部分がシリコンになっており、スピーカーの振動を壁に直接伝えない

 壁から吊るすと、音を下向きに放出する形となり、BGM的な利用ができそう。無指向性スピーカーというわけではないが、指向性がある程度存在する事を活用し、ユニットの下や、壁の近くにいる人に重点的に音を届けるような使い方も可能だろう。

 なお、壁に吊るすとバッフル面の外周が壁と接触するが、縁取りのようにシリコンで覆われているため、スピーカーの振動が壁に直接伝わず、音がビビるような事はなかった。この部分は机に設置した時もインシュレータとして振動が机に伝わるのを防ぎ、明瞭なサウンドに寄与しているようだ。

 机の上に設置すれば普通のスピーカーだが、吊り下げるとグッと個性が出る。Bluetoothスピーカーをインテリアの1つとして部屋に溶けこませたい、“スピーカーらしいスピーカー”を部屋に置きたくないといったニーズに対応できそうなモデルだ。

(山崎健太郎)