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録画を含めたテレビ視聴はリアルタイム視聴の約1.21倍
BSは「リアルタイムより録画」。野村総研調査
(2014/4/22 20:24)
野村総合研究所(NRI)は、地上波、BS放送のテレビ番組について視聴実態調査を実施した。テレビ番組の「録画を含めた視聴」は、リアルタイム視聴の約1.21倍となったという。
調査は、北海道、関東、中京、関西、九州の5エリアにおいて、合計7,500人の男女を対象に、インターネットで実施。調査時期は3月3日から16日まで。有効回答数は5,089件。地上波と、BS、CS放送の番組視聴動向のほか、リアルタイム/録画などの「視聴方法」、テレビ/パソコン/携帯端末などの「視聴媒体」、「CMスキップ頻度」なども調査している。
調査によれば、地上波放送に関して、リアルタイム視聴(放送時間中の視聴)に対する、録画を含めた視聴(リアルタイム+録画視聴)の比率は、1.21倍となった。リアルタイム100に対し、録画が21となる。
地上波のリアルタイム/録画の比率は、番組のジャンルによって大きく異なっており、海外ドラマは同2.04倍と録画の割合が非常に高く、日本のドラマ1.63倍、アニメ1.75倍なども高い。一方で、スポーツは1.11倍、情報番組は1.06倍、ニュースは1.02倍など録画せずにリアルタイムで見ている割合が高い。リアルタイム/録画比率は、性/年代別でも1.16~1.27倍の範囲内であり、NRIでは「録画をしている割合に(世代、性別間の)大きな差はない」と分析する。
地上波より録画割合が高いのがBS放送。リアルタイム/録画比率は2.02倍で、録画視聴がリアルタイム視聴を上回る結果となっている。録画比率が高いジャンルはアニメ(3.53倍)、海外ドラマ(3.36倍)、映画(2.89倍)。
また、録画した番組をタブレットやパソコンなど、テレビ以外のデバイスで見る割合は、約4.9%。NRIでは、「タブレットやパソコンで録画番組を楽しむライフスタイルが徐々に広がっている」と分析している。ジャンル別では、ドキュメンタリー(6.4%)、バラエティ(5.3%)、アニメ(5.3%)が高い。