ニュース
「バイオハザード」ハイレゾ楽曲の試聴ブースが八重洲に。ミニアルバム先行試聴も
(2015/2/25 12:53)
オンキヨーエンターテイメントテクノロジーは、ゲーム「バイオハザードリベレーションズ」及び「バイオハザードリベレーションズ2」のハイレゾ楽曲を試聴できるブースを、東京・八重洲のGibson Brands Showroom TOKYO(オンキヨー八重洲ビル内)に開設した。ハイレゾ楽曲配信サイト「e-onkyo music」などで配信中の2曲に加え、3月18日配信予定のミニアルバム(全3曲)を先行試聴できる。期間は2月25日~3月21日まで。
試聴できるのは、カプコン・サウンドチームが手掛ける「バイオハザードリベレーションズ」のテーマ曲「Revelations -Full Ver.-」と、最新作「バイオハザードリベレーションズ2」から選ばれた楽曲のメドレー「Revelations 2 Special Medley」。どちらも96kHz/24bitのWAV/FLAC。さらに、3月18日配信予定の3曲入りミニアルバムも先行試聴可能。
サウンドディレクター鈴木幸太氏やマスタリング前田康二氏のコメント
ハイレゾ楽曲配信にあたり、サウンドディレクターを務めたカプコン・サウンドチームの鈴木幸太氏や、マスタリングを担当したバーニー・グランドマン・マスタリング・東京の前田康二氏のコメントが公開された。
サウンドディレクター:鈴木幸太氏(カプコン・サウンドチーム)
本作の楽曲制作は、前作から引き続き私と講本一郎氏、さらにはアレンジャーとして、ハリウッドで活躍する作曲家Nima Fakhrara氏を迎え入れた布陣で行いました。ご注目いただきたいのはNima氏の持つカスタムサウンドクリエイトスキルにより、専用の楽器を文字通り「製作」、マニピュレートし、楽曲構築を行っている点となります。そのオンリーワンの音色をお楽しみいただければ幸いです。
また、Nima氏がアレンジを担当した楽曲は映画音楽業界屈指のプロダクションであるRemote Control Productionsにて、数々の映画音楽制作に携わってきた敏腕エンジニアDaniel Krescoの手により、48kHz/24bitにて、ミキシングがなされております。仕上げは、バーニー・グランドマン・マスタリング・東京の前田康二氏により、96kHz/24bitで渾身のマスタリングが施されております。
マスタリングされた音楽を聴いた瞬間、「空が見えた」と言いますか、人間の可聴範囲の上限を考えれば、CD規格の44.1kHzでも十分なはずなのですが、音楽を覆っていた壁が取り払われて、より伸びやかに、より自由に奏でられるのを感じました。私の乏しい文章力ではその感動のすべてを表現できないのが残念ではありますが、その進化したバイオハザードの音楽世界観、是非ご堪能いただければ幸いです!
マスタリング:前田康二氏(バーニー・グランドマン・マスタリング・東京)
今回はCD 44.1kHz/16bitではなくハイレゾ96kHz/24bitで提供されるということなので、詰め込むのではなくダイナミックスを生かし、伸びやかにサウンドが響くように処理をしました。
こう言うととても何かをしたと思われがちですが、実は逆で。大きなスケールのものを小さい器に移す場合は色々な試行錯誤をしなければいけません。小さい形に押し込めても見栄えのよいものにするためです。
逆に小さいスケールのものを大きな器に移す場合は、その形がそのまま入る空間が存在するわけですから、ジェネレーションロスをなくすかに気を配ります。今回の作業は後者にあたります。
僕の作業は器の隅にできた空間を若干埋めることでした。もともとサウンドディレクターの鈴木幸太氏が作った素晴らしい表現力がある楽曲。すでにそれはそこに存在しているわけです。それを余すところなく届けることができてエンジニア冥利につきます。せっかくの機会ですので、CDでは感じることのできない別空間を味わってもらえれば幸いです。
【e-onkyoで購入】
カプコン・サウンドチーム/Revelations -Full Ver.-
カプコン・サウンドチーム/Revelations 2 Special Medley