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ソニー、ハイレゾコンポ「CMT-SX7」の“聞こえない音でツィータ破損”問題修正

 ソニーは、発売開始直後にツィータ破損の可能性が確認され、使用中止を呼びかけていたハイレゾ対応CDコンポ「CMT-SX7」の不具合を修正するアップデートファイルを30日より提供開始した。

CMT-SX7

 CMT-SX7は、7月11日に発売開始したが、人に聴こえない高い周波数の信号が大音量に相当する音圧レベルで流れたり、スピーカーのツイータ部が高温になって破損するといった不具合があるとして、23日に購入者に利用中止を呼びかけていた。

 23日の発表では、不具合の原因を「電気部品の不具合」としていたが、ソフトウェアの改善により対策できることが判明したため、対策ファームウェアを提供開始した。

 ただし、今回の対策ファームウェアは、ツィータ破損などの不具合回避を優先させたため、音質調整機能のBASS/TREBLEが利用できなくなる。その後8月中旬の対策ファームウェア第2弾により、BASS/TREBLE機能も利用可能になる。

 対象製品の製造番号は、2100001~ 2105394。CMT-SX7をインターネット接続して本体でアップデートを実行できるほか、パソコンやUSBメモリを利用したアップデートも可能となる。ソニーでは、アップデート実施の際にはスピーカーケーブルやヘッドフォンを外してから行なうよう要望している。

 「CMT-SX7」(実売6万円前後)は、IEEE 802.11a/b/g/nの無線LANを搭載し、ハイレゾ楽曲のDLNA再生などが可能なコンポ。DSDは2.8MHzまで再生できるが、リアルタイムでリニアPCM変換しながらの再生となる。CDやMP3の音楽を最大192kHz/24bitまでアップスケーリングして処理するDSEE HXも利用可能。Bluetoothも搭載し、ソニー独自のLDACコーデックもサポートする。ハイレゾ対応のブックシェルフ型スピーカーもセットになっている。

(臼田勤哉)