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ソニーはハイレゾ&ワイヤレス製品拡大。小型レーザープロジェクタやアクションカムも
(2016/1/7 15:45)
コンシューマエレクトロニクスやIT/テクノロジーに関する世界最大規模の展示会「CES 2016」が米国ラスベガスで1月6日(現地時間)より開幕した。ソニーブースでは、前日のプレスカンファレンスで披露されたスリムな4K/HDR対応の新BRAVIA「X93Dシリーズ」や、ハイレゾ対応Bluetoothヘッドフォン/スピーカー、モバイルレーザープロジェクタなど多数の製品を出展している。
薄型4K/HDRテレビや、大型シアタープロジェクタなど
4K/HDR対応で、独自の薄型バックライト技術「Slim Backlight Drive」を搭載したBRAVIA「X93Dシリーズ」は、55型と65型を用意し、米国では'16年初頭に発売。高コントラスト技術「X-tended Dyanmic Range PRO」と、広色域技術「TRILUMINOS Display」も組み合わせ、壁掛けにも適した薄型化を追求している。
'15年10月に発表したホームシアター向けの4K/HDR対応プロジェクタ「VPL-VW5000ES」も披露。レーザー光源を搭載し、輝度は5,000ルーメン、色域はDCI-P3をすべてカバーする。BT.2020色域表示や、HDR映像にも対応。CES会場では、2台を並べて1つの大型画面を表示。明るい環境でも投写できていた。米国では春に発売し、価格は約6万ドル。
レーザー走査方式で、本体サイズがスマホと同程度のポータブルプロジェクタ「MP-CL1」もデモ。レーザー走査プロジェクタの特徴であるフォーカスフリーを活かし、スマホの映像を寝室の天井に投写するという利用例を紹介している。実用的な明るさで投写できるのは120度まで。解像度は1,280×720ドットのHDで、入力はWi-Fi経由やMHL/HDMIなどに対応。価格は350ドル。なお、レーザーの強度が日本の基準を超えているため、そのまま日本で発売されることは無いという。
ハイレゾ&ワイヤレス対応のヘッドフォンとスピーカー
ハイレゾ製品の注目は、ワイヤレスにも対応したh.earシリーズ。ノイズキャンセリング機能も搭載したヘッドフォンの「h.ear on Wireless NC」、ネックバンド型のユニットとイヤフォンを組み合わせた「h.ear in Wireless」、スピーカーでも同シリーズに加わった「h.ear go」を、それぞれ春に発売する。
いずれも、Bluetooth接続において高音質コーデックのLDACに対応。ハイレゾ/LDAC対応ウォークマンとの組み合わせで高品位なままワイヤレスでも楽しめるようになった。NFCもサポートし、ウォークマンやスマホとワンタッチでペアリングできる。また、h.earシリーズ共通の特徴である鮮やかなカラーリングも継承している。
7.2ch AVアンプ「STR-DN1070」は、新たなDACチップを搭載し、DSDネイティブ再生などハイレゾ再生機能を強化。「UHP-H1」は“Premium Audio & Video Player”という製品で、SACDやDVDオーディオのほか、USBメモリのハイレゾファイル再生、ストリーミング音楽配信のBluetooth伝送も行なえる。
これらと2.1chサウンドバー「HT-NT5」やWi-Fi/Bluetoothスピーカー「SRS-ZR5」などを組み合わせ、「SongPal Link」などを使って宅内のどの部屋にいても同じ音楽を続けて楽しめるというマルチルーム再生を紹介している。いずれも米国では春の発売を予定。