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TVモードで大画面表示に最適化した「PowerDVD 16 Ultra」。SeeQVaultやDSDも
(2016/4/13 19:18)
サイバーリンクは、4K映像やBD/DVDビデオなどのプレーヤーソフト最新版として、著作権保護技術「SeeQVault」やDSD再生に対応した「PowerDVD 16 Ultra」を4月13日より順次発売する。動作環境はWindows 7/8/8.1/10。ダウンロード版は13日から配信開始で、価格は最上位「PowerDVD 16 Ultra」が10,926円(アップグレード9,074円)、「PowerDVD 16 Pro」が8,796円(同6,250円)、「PowerDVD 16 Standard」が4,444円。
パッケージ版は4月15日に発売。価格は「PowerDVD 16 Ultra」が12,000円(乗り換え・アップグレード10,000円)、「PowerDVD 16 Pro」が9,240円(乗り換え・アップグレード6,750円)、「PowerDVD 16 Standard」が4,750円。Ultraと同等の機能を備え、常に最新バージョンを利用できる月額定額制(サブスクリプション)バージョンの「PowerDVD Live」も提供する。各バージョンの価格は最後にまとめている。
Ultraでは、新たに著作権保護技術「SeeQVault」をサポート。対応レコーダなどで録画した地上/BS/110度CSデジタル番組を対応microSDカードなどに書き出し、PowerDVD 16に読み込ませて再生できるようになった。
大画面表示に最適化したUIを備えた「TVモード」を新たに追加。パソコンをリビングのテレビに接続して使う際、従来のパソコン用ユーザーインターフェイス(UI)から1クリックで切り替えられる。タイル状の大きなアイコンを備え、写真や動画のサムネイルも大きく表示して操作性を高めているのが特徴。
iOS/Androidスマートフォン向けリモコンアプリ「PowerDVD Remote」を使い、テレビ・パソコンから離れた場所から再生操作なども行なえる。そのほか、Windows 10のタブレット向けUI(タブレットモード)への最適化も図っている。
ChromecastやApple TVに写真/動画をキャストする「メディアキャスティング」機能を装備。MKV形式の動画ファイルなど、ChromecastやApple TVがサポートしていない形式も、パソコン側でハードウェア支援による変換を行なってキャストし、ワイヤレス再生できる。映像/音声を補正できる独自機能「TrueTheater」も利用できる。
また、音楽再生関連ではUltra/Proにおいて、新たにDSD音源(DSF/DFF)をサポート。DSD対応のUSB DACへのネイティブ出力のほか、パソコン上でのPCM変換再生も可能とした。
音声関連では、PowerDVD 14から追加された、「WASAPI排他モード」を引き続き採用。FLAC、Apple Lossless、WMA、MP3の各形式をサポートし、Windows OSのミキサーをバイパスして音声デバイスにデータ伝送できる。Ultra/Proではドルビー(TrueHD含む)、DTS(DTS-HD含む)もサポートする。
そのほか、前バージョン「15」から引き続き、スマホなどで写真/動画などのメディアファイルをクラウド上から共有/再生できる「サイバーリンククラウド」に対応。ホームネットワークでのDTCP-IP/DLNA再生や、Blu-ray/DVD ISOイメージのダイレクト再生にも対応している。
4K HEVC動画のハードウェア支援に対応。UHD BD対応は「今後」
Ultra/Pro/Standard共通の項目として、4K動画の再生環境に合わせたレンダリングを行ない、より滑らかな動画再生を実現。Ultraのみ、UHD HEVC/H.265動画(8bit/10bit)のハードウェア支援技術を使ったデコードもサポートする。また、120/240fpsのハイフレームレート動画のスムーズ再生に引き続き対応。スローモーションでも滑らかな動画再生が行なえるとする。
サイバーリンクでは「PowerDVD」や「PowerDirector」などビデオ関連ソフトが、2016年4月時点のBCNランキング「ビデオ関連ソフト部門」のビデオ再生ジャンルにおいて、9年連続で国内シェアNo.1になったと発表。また、2015年の対前年比で、パッケージ版が13.5%成長したという。ソフト売上の全体においてはパッケージ版とダウンロード版の比率は半々としている。
チャネルセールスデパートメント担当の萩原英知氏は「PowerDVD 16の新機能であるTVモードを使い、テレビで動画を連続視聴するチャレンジにおいて、ギネス世界新記録となる94時間連続視聴を達成することができた」と新バージョンの性能をアピール。なお、PowerDVDシリーズのUltra HD Blu-ray(4K BD)への対応については「今後、ビデオソフトや対応機器が市場で揃ってからにしたい」と話した。
PowerDVD 16 | ダウンロード版価格 (4月13日発売) |
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PowerDVD 16 Ultra | 10,926円 |
PowerDVD 16 Ultra アップグレード版 | 9,074円 |
PowerDVD 16 Pro | 8,796円 |
PowerDVD 16 Pro アップグレード版 | 6,250円 |
PowerDVD 16 Standard | 4,444円 |
PowerDVD 16 | パッケージ版価格 (4月15日発売) |
---|---|
PowerDVD 16 Ultra | 12,000円 |
PowerDVD 16 Ultra 乗り換え・アップグレード版 | 10,000円 |
PowerDVD 16 Ultra アカデミック版 | 8,500円 |
PowerDVD 16 Pro | 9,240円 |
PowerDVD 16 Pro 乗り換え・アップグレード版 | 6,750円 |
PowerDVD 16 Standard | 4,750円 |