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FenderのユニバーサルIEM。COWONのバランス出力ドックなど

 4月29、30日に、東京・中野の中野サンプラザで開催されている「春のヘッドフォン祭 2016」。AV機器の専門店フジヤエービックのデジタルスタイルショップが主催するイベントで、各社の新製品が展示、試聴もできる。ここでは完実電気が取り扱いを開始するFenderの新イヤフォンなどの展示を紹介する。

Fender FXA7

Fender

 完実電気のブースでは、Fenderのユニバーサルタイプのイヤフォン(インイヤーモニター/IEM)をヘッドフォン祭にあわせて日本初展示。BA×2+ダイナミック型の「FXA7」など5モデルが試聴可能となっている。5月末~6月発売予定で、店頭予想価格は12,000円~62,800円前後。

Fender FXA6
型番ドライバ店頭予想価格
FXA7ダイナミック×1
BA×2
62,800円
FXA6ダイナミック×1
BA×1
49,800円
FXA5BA×237,800円
FXA2ダイナミック24,800円
DXA1ダイナミック12,000円

 Fenderが買収したIEMメーカーAurisonicsの技術を継承しているが、シェルの変更やチューニングの調整などを行ないFenderブランドの新製品として投入。上位モデルで、ハイブリッド型のFXA7、FXA6のほか、ダイナミック型のFXA2の試聴機も人気を集めていた。

Fender FXA5
Fender FXA2

 Fenderのギターサウンドが気持よく聞こえるよう、チューニングを行なっているとのことで、また、オーディオ専門店や量販店だけでなく、楽器店での展開も予定。ダイナミック型のFXA2、DXA1を中心に訴求していくという。

Fender DXA1

COWONはPLENUE S用のバランス出力ドック

 COWONはポータブルオーディオプレーヤー最上位機「PLENUE S」と組み合わせて利用する、バランス出力対応の据え置き用クレードルを参考出展。発売時期や価格は未定。

PLENUE S用のバランス出力ドック

 アルミ削り出しのボディにバランス出力やアナログVUメータなどを備えており、PLENUE Sの音源をホームオーディオ機器に出力可能とするもの。端子レイアウトが異なっているため、PLENUE S以外の同社プレーヤーとは接続できない。

バランス出力を装備

FiiO

 オヤイデのブースでは、FiiO関連製品をの参考出展。「FiiO K5」は、FiiO X7やX3 2nd generation以降のFiiOハイレゾプレーヤーの充電ドックとして動作するほか、アナログ音声出力(RCA)やバランス出力、ヘッドフォン出力などを装備し、アンプなどに接続してホームオーディオ利用を可能にするもの。

FiiO K5とX7を組み合わせてMacのUSB DACとして利用

 K5自体はシンプルなアナログアンプだが、X3 2nd genration以降のFiiOハイレゾプレーヤーを接続時には、プレーヤー側のDACを利用したUSB DACとしても動作する。ライン入力やボリュームコントローラーも装備し、プリアンプとしても利用可能。日本市場への導入については未定とのこと。

 また、小型のUSB DAC「FiiO K1」も展示。USBバスパワー動作の小型DACで、PC/Macなどのヘッドフォン出力品質を向上できる。こちらも日本発売は未定としている。

FiiO K1

各社の展示

 コルグは、ノリタケ伊勢電子の蛍光表示管技術を応用した新しい真空管「Nutube(ニューチューブ)」を紹介。Nutube搭載のヘッドフォンアンプを参考出展し、豊かな倍音を生み出すというNutubeの音質をアピールしている。

Nutubeの展示
Nutube搭載ヘッドフォンアンプでNutube ON/OFFを聴き比べられる
AudioGate 4と を使ったレコード録音も紹介
The BITのデュアルDACでバランス対応のポータブル「OPUS #1」。Androidベースで、実売価格は7万円
アイ・オー・データのNAS「FIDATA」は、3月のアップデートで追加したUSB DAC接続機能を紹介。今後も順次機能改善/追加していくという
RE・LEAFは、DSD再生やバランス出力対応したUSB DAC/ヘッドフォンアンプ「E1」を2016年モデルとし、DSD 11.2MHzにも対応。190万円
iPadと木製スタンド、E1を組み合わせた「EiT-1」

(臼田勤哉)