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アクシス、Ayon Audioの真空管アンプ「Spirit III」など
(2016/5/9 12:31)
アクシスは、オーストリアのAyon Audio製真空管アンプの取り扱いを開始する。「Scorpio」と「Spirit III」の2モデルを5月より発売し、価格はScorpioが39万円、Spirit IIIが69万円。
Ayon(アイオン) Audioは、三極真空管アンプの設計製造に力を注ぎながら、AA62Bを始めとする真空管製造にも携わり、さらに、デジタル関連機器やスピーカーを生産するメーカー。搭載する真空管には独自のテスターで事前にバーンインと特性テストが行なわれ、回路設計は可能なかぎり信号経路を短縮したシングルパス化を徹底しているという。
Spirit III
Spirit IIIは純A級の真空管アンプ。「真空管出力ステージの3極管モード作動をKT150 プッシュプルで実現し、高い解像度と広大なダイナミックスによる鮮烈なリアリティーを生みだす」という。
使用真空管は、KT150×4、12AU7×2、6SJ7×4。3極管モードのほか、より高いスピーカー負荷にも余裕を持って対応できる50%出力増の5極管モードへの動作切り替えも可能。出力は3極管モード時で40W×2ch、5極管モード時で65W×2ch。インピーダンスは8Ω。
プリ/パワー分離も可能で、グランド分離スイッチを装備。パワーアンプユース時のグランドループを改善する。
ローノイズな電源トランスを採用し、RFI/EMIシールドとダンプ能力に優れた収容ケースに封入。チョークはドライバー段とKT150出力段の電源をフィルタリングする。チューブソケットはベリリウム銅のスプリングピンを組み込んだAyon特製のチューブソケットを採用している。
入力端子はアナログアンバランス(RCA)×4、バランス(XLR)×1。出力はスピーカーとプリで、スピーカーターミナルはWBT製。消費電力は165W。外形寸法は48×37×25cm(幅×奥行き×高さ)、重量は32kg。
Scorpio
Scorpioは、純A級の真空管アンプ。Spilitの弟機で、「よりシンプル化しながら、高い解像度とダイナミックな表現によるリアリティを生む」という。
使用真空管は、KT88×4、12AU7×3。3極管モードのほか、高いスピーカー負荷にも対応できる50%出力増の5極管モードへの動作切り替えが可能。出力は3極管モード時で30W×2ch、5極管モード時で45W×2ch。インピーダンスは8Ω。
超広帯域出力トランスを採用し、アンチレゾナンス・コンパウンドでケースに封入。電源トランスは、RFI/EMIシールドとダンプ能力に優れた収容ケースに封入している。入力端子はライン(RCA)×4。バインディングポスト型スピーカーターミナルを採用する。消費電力は120W。外形寸法は46×34×25cm(幅×奥行き×高さ)、重量は28kg。