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ガンダムNT 公開前イベントで冒頭23分上映。“ナラティブ組体操”に声優陣も衝撃!?

Zepp DiverCityにて公開目前イベントが開催された。左から脚本担当の福井晴敏氏、音楽担当の澤野弘之氏、主人公ヨナ・バシュタ役の榎木淳弥氏、ミシェル・ルオ役の村中知氏、リタ・ベルナル役の松浦愛弓氏、プロデューサーの小形尚弘氏

1979年放送開始の「機動戦士ガンダム」を原点とし、広がり続けるガンダムシリーズ。その宇宙世紀シリーズ最新作にして、「機動戦士ガンダムUC」の“その先”を描く、「機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)」が、11月30日から全国90劇場でロードショーされる。それに先駆け、10月16日に東京・Zepp DiverCityにて公開目前イベントが開催。本編冒頭23分が最速上映された。イベントのレポートが到着した。

  • 作品名:機動戦士ガンダムNT
  • 公開日:2018年11月30日
  • 全国90劇場でロードショー

物語の舞台は、ガンダムUCより一年が経過した宇宙世紀0097年。世界的な商業ネットワークを構築する華僑の商業集団・ルオ商会が調整し、実戦投入した新たなモビルスーツ「ナラティブガンダム」。果たして彼らの真の目的とは何なのか!?

(C)創通・サンライズ
(C)創通・サンライズ

公開目前イベントは、16日に東京・Zepp DiverCityで開催。主人公のヨナ・バシュタ役の榎木淳弥氏、ミシェル・ルオ役の村中知氏、リタ・ベルナル役の松浦愛弓氏に加え、音楽を担当する澤野弘之氏、脚本担当の福井晴敏氏、プロデューサーの小形尚弘氏らが出演。

本編冒頭23分が最速上映されたほか、キャストによるトークセッション、劇中歌の生演奏も行なう3部構成となった。

左からヨナ・バシュタ、ミシェル・ルオ、リタ・ベルナル
(C)創通・サンライズ

主人公を演じた榎木氏は、「僕も冒頭映像を一足先に見させてもらいましたが、本当に完成度が高い。音もすごいクオリティだし、ビームが飛んでくるときの音は、鳥肌が立つくらいかっこよくて、素晴らしいな、と思いました。あとはやっぱりガンダムがせまってくるところは男の子としては、燃えざるを得ないですね! アフレコ時も完成した映像が早く見たい、と楽しみにしていたので、それを観られて満足です。早く続き観たいな、という気持ちです。」と、興奮気味に語った。

主人公ヨナ・バシュタ役の榎木淳弥氏

村中氏は、ポスタービジュアルがネットで“ナラティブ組体操”と話題になったことについて触れ、「最初の衝撃がすごくて、(榎木さん・松浦さんは)初めてご一緒する方だったので、『組体操みました?』と話すきっかけにつかいました(笑)。先ほど完成した映像を観させていただいて、個人的に、あるシーンの音楽が鳥肌が立つというか……いい意味で、身の毛がよだつというか。闘わねば、という命をかけていく想いを感じてぞわざわっとしたので、戦闘力があがっていく感じがすごく感動しました。こうしてがっつりガンダム作品に携わらせていただくのは今回初めてなので、とってもうれしいです」と話した。

ミシェル・ルオ役の村中知氏
“ナラティブ組体操”と話題になったポスタービジュアル
(C)創通・サンライズ

松浦氏は「映像の、特に戦闘シーンの光がすごくきれいで、3Dをみているんじゃないか、というくらい映像がきれいだったので、20分があっという間だったな、と思いました。」と、初々しさいっぱいにコメント。

リタ・ベルナル役の松浦愛弓氏

福井氏は「さっきから皆さんの、『早く続きが観たいです。』という言葉が胸に刺さります……。最近は公開日の11月30日の3日くらい前の夢をよく観ます」と、観客・キャストからの良い反応を受けて、喜びを表現。

今回の作品は、2年前に消息不明となっていた RX-0(アールエックスゼロ)ユニコーンガンダム3号機フェネックスが、地球圏に再びその姿を見せ始めたというところから物語が始まっており、“UC Next 0100 プロジェクト”に紐づく第一弾と位置づけられている。

プロデューサーである小形氏は、「端的にいうと、ガンダムの空白の部分をどんどん作っていこうというプロジェクトで、これはみなさんに劇場でどれだけ観ていただけるかで、次回作が作れるかが決まるので」と語り、ファンは爆笑。「今回はゲームとも連動していて、いろんな展開を用意しているので、劇場だけではなく、皆さんが四六時中ガンダムに浸っていられる、というプロジェクトになっています。」とユーモアたっぷりにわかりやすく解説した。

小形氏は、音楽を担当した澤野氏について「宇宙世紀に澤野さんの音楽がかかせないと思っていて。澤野さんの音楽の力が8割、他が2割くらい。」と、澤野の作る音楽世界に絶大な信頼を寄せる。

今回は「UC」とテイストを変えてほしいというオーダーだったそうで、澤野氏は「これまでは、テーマを持った曲はオーケストラを使ってというのが多かったのですが、今回のメインテーマはEDM重視で作って欲しいというオーダーだったので、他のオケの曲もシンセサイザーの音を使っていたりします。」と音づくりのポイントを説明。

音楽を聴いた感想について榎木氏は、「澤野さんの曲が劇中で流れた瞬間、一気に盛り上がるというか、物語が熱をおびだして、書かかれる曲が全部名曲なんですよね。『UC』も音だけでも泣けます」と感動しきり。

福井氏も、「今回物語が、すごくメロドラマな要素があって、いつものようにオーケストラだとしっとりとした感じになってしまうと思ったので、今の楽曲だとすごくちょうどいい塩梅になっていると思います」と、大満足の様子。

さらに、主題歌「narrative」において、澤野のボーカルプロジェクトの「nZk」とLiSAがコラボすることが発表。小形氏は「これ以上の組み合わせはないと思っています」と自信をのぞかせた。

LiSAからの動画コメントも到着し、松浦氏も「LiSAさんの歌声可愛かったです!」と瞳をキラキラさせながら、LiSAが主題歌を担当する喜びを等身大で語った。

最後に村中氏は、「ガンダムは、人間の人生や欲望、夢だったり、生々しさがすごく素敵だなと思っていて、この作品のキャラクターもそれぞれの人生が濃くなっているので、この時代のガンダムの目撃者になっていただければと思います」と、作品の魅力をアピール。

榎木氏は「ナラティブ組体操は一見面白い感じに見えますが、実はすごく作品のイメージに沿っているなと思っていて、キャラクターがそれぞれの想いに向かって手を伸ばしていて、見ている方向は違うんですが、そのみんなの想いが絡まり合って一つの物語となっていて、そういった人間ドラマが“NT”では楽しんでいただけたらな、と思います。ぜひ劇場で観て下さい」と締めくくった。ステージでは、澤野とmpi、Gemie、Tielleによるライブも披露された。