【年末特別企画】

~Blu-rayメディア価格調査 2009年の総括~


 2009年もBDレコーダ市場の拡大により、Blu-rayメディアの価格下落が著しい1年となった。そこで、毎月秋葉原で実施している価格調査の結果をまとめ、それぞれのフォーマットの傾向を振り返る。

 録画用メディア1枚売りの最安値価格推移を抜き出してまとめた。以下はBD-R 単層メディアの価格推移グラフだ。

BD-R、BD-R 4倍速の最安値価格推移

 BD-R 2倍速は、2月の時点で208円からスタート。3月に185円、6月に147円と「Melody」や「RiDATA」といった海外メディアが最安値を更新していが、7月に一変。300円台に上がり、9月からは480円のまま推移している。これはメディアが値上がりしたためではなく、高速記録タイプに店舗の売場が占められ、2倍速メディアの単品売りが少なくなり、安値のメディアが消えた事が影響している。

 一方、売場に豊富に陳列され、価格下落を続けたのは4倍速対応BD-R。2月に499円でスタートした後、4月に一気に279円(All Ways/あきばお~零)に下がり、その後も300円台前半から200円台後半で推移。10月には220円と200円台前半になり、12月は280円となっている。これらのメディアはファーストメディアショップ 1号店/本店が販売している“お試しメディア”で、各社のメディアを低価格で単品発売することで、レコーダやドライブとの相性をユーザーが大量購入前にチェックできるサービス品となっている。

 6倍速対応メディアも順調な値下がりで、2月の780円から、680円と下がり、10月から12月にかけては549円で推移。

 記録膜に有機色素を使うことで低価格化が見込めるメディアとして2008年2月に998円で登場したLTHタイプは、2008年中はほとんど値動きがなかったが、2009年は4月に599円、8月に499円と下がり、12月までそのまま推移した。2倍速のBD-Rでは、無機系の最安値(480円)と差は縮まっている。今後は4倍速、6倍速対応LTHの拡充にも期待したい。


BD-R DLとBD-RE、RE DLの最安値価格推移

 BD-R DLは、2倍速が単層と同様の理由で値上がり傾向。2月の598円から3月に680円、5月には999円、12月は829円となっている。4倍速は緩やかながら値下がりで、2月の987円から、9月には868円、12月は818円となった。しかし、単層4倍速の単品は200円台であるため、まだまだ単品では2層メディアが高価になっている。

 BD-REの2倍速は値下がり傾向の1年で、2月時点の499円から、5月には299円となり、12月には178円(RiDATA/ファーストメディアショップ 1号店/本店)を記録。BD-Rよりも低価格になっている。RE-DL 2倍速は6月には1,199円まで下がったが、12月には1,399円と上昇。1,000円を切るには至っていない。


(2009年 12月 24日)