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推しキャラが机の上に! ソニーの“小型空間再現ディスプレイ”見てきた
2026年10月28日 20:24
ソニーから発表された、小型の空間再現ディスプレイ「ELF-MN1」。メディア向けの体験会が行なわれたので、その様子をレポートする。
ELF-MN1は、6インチのディスプレイを搭載した小型の空間再現ディスプレイ。従来の空間再現ディスプレイは、クリエイターなどのプロ向けに高解像な映像技術を搭載していたが、空間再現ディスプレイを体験した人たちから「もっと身近に楽しみたい」という声を受け、ELF-MN1は体験重視のハードウェアとして開発した。
特別なメガネやヘッドセットを装着することなく、そこに実在するかのような立体映像を裸眼で楽しめるため、現実世界とコンテンツが接続して見えるようなARのような楽しみ方ができる。
従来の「ELF-SR1」や「ELF-SR2」は約50万円の製品となっていたが、汎用な部品をできる限り使用し、キーパーツのプロセスを変更。スタンドアローンにせず、まずはスマホやPCとの接続を前提にしたディスプレイとすることで、市場想定価格54,000円前後を実現した。
視線認識センサーとIRセンサーを搭載。視線認識センサーが左右の目の位置を検出し、見る位置に合わせた立体映像をリアルタイムに生成して表示する。画面には微細なレンズが備わっており、映像を左右の目に振り分けることで自然な立体視を実現している。
6インチのディスプレイを搭載した小型の筐体を採用。スタンドはアクリル製で、画面と机面の境界を抑えている。小型の筐体で日常空間に馴染むように設置できるのがポイント。マイクやスピーカーも内蔵した。
会場でELF-MN1を正面から見てみたが、センサーが筆者の目を感知して自然な立体感で表示される。前後左右に動いたときに、センサーが両目を捉えている範囲であれば、奥行きや表示されているコンテンツの形も違和感なく別の角度から見ているように感じられる。
キャラクターの場合はこちらに目を合わせてくれるのでよりその効果を実感する。特に相性が良さそうなのが、デスクトップ常駐の作業のお供になるようなコンテンツだ。
後述する、体験会で展示されていた「Fenestra」や、双方向でコミュニケーションがとれる「animate」がそうなのだが、やはりPCモニターやスマホで観るのとは存在感が段違い。ちなみにXYNの公式キャラクター「XYNA」と話せるアプリは無料で公開されるそうだ。
価格面では、HMDの「Meta Quest 3S」と近い価格帯になるが、HMDで3D酔いしてしまう筆者でも、ELF-MN1では問題無く見続けられたこともあり、結構魅力的に感じる。配信のVTuberの部分だけをELF-MN1に移して存在感を増したり、自分でAIと連携したキュラクターを作って、エージェントとして常駐させたりといったことができたら、非常に面白そうだと感じた。
ソニーでも、小さな箱庭のようなコンテンツを表示し、覗き込むことで好きな世界に没入するような楽しみ方や、キャラクターやオブジェクトを生活空間に馴染むような形で表示して楽しむといった使い方を想定しているという。
対象機器はWindows PC、iOS、Android。USB-Cケーブルで接続し、対応アプリを使用することで3Dコンテンツを楽しめる。筐体の背面には電源用とデータ通信用のUSB-C端子を備えており、ELF-MN1から接続したスマホに給電することもできる。
クリエイター作品や対応のアプリ・ゲームを体験
体験会では、XYNのSDKを使用した作品例を紹介。空間コンテンツクリエイターのVoxelkei氏、メディアアーティストの坪倉輝明氏、XR/CGクリエイター YORIMIYA氏、ビビビ技研のオレンジ氏による作品が展示された。
アプリやゲームパートナーとの連携も開始。Gugenkaの「ホロモデル」や、HIKKYの「Deskrium」、STAYRESIDENTのアドベンチャーゲーム「Fenestra」、Animationが展開するAIキャラチャット「animates」が表示に対応し、その様子を紹介した。
Voxelkei氏は、ELF-SR1発売時に未体験でそのまま購入し、様々なコンテンツを制作して「どう使うとそのデバイスの持ち味を活かせるかを模索できた」という。そんなVoxelkei氏がELF-MN1に振れて感じたことが「“常にそこに在る”という状態が作り出せる」ことだという。
裸眼で立体が見え、顔の動きにも追従し、小型ならではの表現にも可能性があるほか、縦長比率のコンテンツとも相性良く使えることが、魅力的に感じたと語る。
そんなVoxelkei氏が制作した作品は、シャボン玉のように動くガラス玉のような球体の中で景色が動く「Inverspheraium」と顔の動きで自機を操作するシューティングゲーム「PARALLAX FIELD」。「小さな窓の中に、新しい世界、新しいフォーマットをつくろう」をコンセプトに制作した。
坪倉輝明氏の作品「Rain Shelter - 雨宿り」は、見た目も特徴的で、ELF-MN1の筐体を3Dプリンターで作成したケースに入れて、電話ボックス風に仕上げている。コンテンツは突然雨に降られて雨宿りをする少女と猫のワンシーンを描いたもので、電話ボックスに打ち当たる雨の様子まで立体的に表現されている。また、天気情報や時間なども表示する卓上ウィジェットにもなっている。
オレンジ氏の作品は「MEISHI Pop! − メイポプ!」と「Vマド mini」の2つ。どちらもVRChat関係のアプリで、MEISHI Pop!では、VRChatで使用しているアバターをVRMに変換することなくアプリに取り込んで表示できる。
Vマド miniでは、VRChatの画面をそのまま表示できる。VRChatでコミュニケーションをとりつつ、作業をしているときなど、ELF-MN1でVRChatの様子を見ながら、モニターは作業用のアプリを大きく表示できる。
YORIMIYA氏の「CHARA3 CLOCK」は、3Dキャラクターと情報表示を組み合わせた卓上ウィジェットのようなコンテンツ。時間など、現実世界の情報を取得して3D空間に反映する。キャラクターの空間表限が光るコンテンツで、様々な角度から覗き込むことで楽しめる。
パートナー企業とのコンテンツは、すでに展開されているアプリやゲームがELF-MN1の表示に対応する形だ。
Gugenkaの「ホロモデル」は、好きなキャラクターモデルを購入して、デジタルフィギュアのように楽しんだり、キャラクターと一緒に撮影して、現実世界に登場したかのような写真が撮影できる。このホロモデルで展開されているモデルがELF-MN1の立体視にも対応。初音ミクとライブ背景を連携させて、立体的なライブ動画を再生したり、デジタルフィギュアとして表示させて、動きやセリフを楽しむこともできる。
Steamにて近日公開予定のアドベンチャーゲーム「Fenestra」もELF-MN1との相性が良さそうなコンテンツ。「フェネストラ」という名前しか覚えていない少女と一緒に作業することで、集中した時間が彼女の成長に繋がるという、作業のお供になるゲーム。
フェネストラの作業内容によって成長するステータスが異なり、その成長量に合わせてストーリーが展開。マルチエンディングのストーリーと、成長に合わせて姿や性格が変化していく様子を楽しめるという。
ソニーの社内クリエイターによる作品の中には、スマホカメラと連動し、QRコードで表示を変化させるという仕掛けを持たせたものも。カードゲームやコレクションカードとの連携などで楽しめる仕組みになっているとのこと。なお、施策で作られたもので、公開の予定はないという。























