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コリニアテクノロジーを採用したホログラムデータ記録ディスク「HVD」の開発を進める株式会社オプトウェアは20日、同技術の米国市場投入に向けた事業拠点として米国法人を設立すると発表した。米国法人の業務は24日より開始する。 同社は、2005年夏をメドに業務用の第一世代製品「MAGNUM」(仮称)の市場投入を計画しており、米国法人ではこの立ち上げに向けて米国市場でのマーケティングや技術サポートなどの業務にあたる。また、ゲームなどの用途が想定されるカード型の記録メディア「HVC(ホログラフィック・バーサタイル・カード)」の開発も行なう。 資本金は10万ドルで、オプトウェアの全額出資子会社として設立されるが、米国内のベンチャーキャピタルや、オプトウェアのパートナー企業からの出資も受け入れる予定。所在地はコロラド州ロングモント市。
HVDは、国際標準化団体であるEcmaインターナショナルの技術委員会「TC44」で規格化が検討されているホログラムデータディスク。DVDなどと同サイズのディスクに1TB以上のデータを記録できるのが特徴。最大容量は3.9TB、1Gbpsのデータ転送も行なえるという。また、複製が物理的に不可能という高いセキュリティ性を持つとしている。 同社はHVDを用いた製品を、米国の映画や放送業界で利用される磁気テープからの置き換えに想定しているほか、医療/官公庁/金融などの分野でも顧客を開拓する計画。 HVDやHVC規格は、2006年夏に認定される見込みとしており、同社は「国際標準化戦略と同時に、米国を拠点とした“アーカイブ・ストレージのスタンダード”の獲得も視野に入れた戦略を進める」という。 2月には推進団体として「HVDアライアンス」を設立。従来から関わっているオプトウエア、CMC Magnetics Corporation、Strategic Media Technology、東亜合成、パルステック工業、富士写真フイルムのほか、東芝、アルプス電気、三菱化学メディアなど6社も参加している。
□オプトウェアのホームページ (2005年10月20日) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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