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株式会社ピクセラは16日、移動体向けの地上デジタルテレビ放送「ワンセグ」と、地上デジタルラジオ、アナログFM放送の3波受信に対応した携帯受信機を開発したと発表した。2006年5月頃の発売を予定しており、直販サイトで販売するという。価格は未定。 ワンセグと地上デジタルラジオ、アナログFM放送の受信に対応した端末。ワンセグ放送と地上デジタルラジオの受信に対応した機器の、具体的な発売予定が発表されたのは今回が初となる。 ただし、ワンセグの放送開始は2006年4月1日から。地上デジタルラジオは早ければ2006年中に東京・大阪でスタートする予定で、全国展開はアナログのテレビ放送が終了する2011年を予定している。そのため、デジタルラジオに関しては放送開始に合わせて正式対応する予定。ファームウェアのアップデートに対応しており、搭載するUSB端子とパソコンを接続して行なう。なお、そのほかのパソコンとの連携機能やカードスロットなどは備えていない。
ワンセグ、デジタルラジオともに映像・音声放送の受信/表示/再生に対応。デジタルラジオでは1セグメント放送と3セグメント放送の受信に対応している。また、両放送ともにデータ放送の受信も可能。 外形寸法は136.5×55×25.5mm(縦×横×厚さ)。2.17型で解像度320×240ドットのTFT液晶を搭載。音声出力はステレオのイヤフォン出力を装備する。イヤフォンケーブルはアンテナとして機能するほか、外部アンテナ端子も備え、F栓アンテナ変換ケーブルも付属する。 H.264のデコードに対応し、動画放送の受信に対応。ワンセグ放送ではCプロファイルのデータ放送、デジタルラジオではP2プロファイルのデータ放送をサポートする。また、デジタルラジオでは5.1chの放送を2chの3Dサラウンドに変換して出力する機能も備えている。電源は内蔵のリチウムイオンバッテリ。
同社は2003年9月に世界初の3セグメント受信に対応した地上デジタルラジオチューナの開発を発表するなど、デジタルラジオの受信機開発を積極的に行なっており「今回発表した端末を発売することにより、デジタル方送受信機分野でのピクセラの技術力をアピールし、携帯電話や車載機器、ポータブルテレビなどへの技術転用を含め、受信機ビジネスを発展させていきたい」と説明している。
□ピクセラのホームページ
(2005年12月16日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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