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「CEATEC JAPAN 2006」が幕張メッセで開幕
-55型フルHDのSEDが初登場。HD DVDプレーヤー2機種も


期間:10月3日~7日

会場:幕張メッセ

入場料:一般1,000円、学生500円


 映像、情報、通信の総合展示会「CEATEC JAPAN 2006」が3日、幕張メッセで開幕した。期間は7日まで。入場料は一般1,000円/学生500円だが、事前登録を行なうことで入場無料となる。主催は情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)、社団法人情報技術産業協会(JEITA)、社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)。

 今年の開催テーマは「デジタルコンバージェンスが変える、社会・生活・ビジネス」。2007年第4四半期に発売が延期されているSEDの新たな動きとして、55型フルHD解像度のモデルが参考展示されているほか、ソニーが国内向けのBlu-rayレコーダを発表するなど、非常に見所の多いイベントとなっている。


■ SED

 東芝とキヤノンは、初公開となる55型フルHDのSEDの参考展示を行なっている。SEDの立ち上げは2007年の7月に平塚事業所でパイロットラインを稼動、2008年中に姫路工場で量産開始を行なうことが発表されている。また、製品としては2007年後半に55型のフルHDモデルの発売でスタートすることが決定している。

SED株式会社の福間和則社長と55型のフルHD SED 輝度などの仕様は、製品版とは異なる可能性がある

 今回展示された55型は、解像度1,920×1,080ドットのフルHDタイプ。これまで展示されていた36型/WXGAのモデルの輝度を改善し、450cd/m2を実現。暗コントラストは5万:1。応答速度は1ms。ただし、2007年後半に発売予定の製品版では、仕様やデザインは変更になる可能性がある。

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■ Blu-ray

ソニーは国内向けBDレコーダ2モデルを発表

 Blu-ray関連では、ソニーが国内向けのBDレコーダを発表した。9月に行なわれた「ディーラーコンベンション 2006」で公開されたものとデザインはほぼ同じ。市販のBlu-ray Discソフト(BDビデオ)の再生に対応し、500GB HDD内蔵の「BDZ-V9」が12月8日に、250GB HDD内蔵の「BDZ-V7」が12月16日に発売。価格はオープンプライスだが、市場推定価格はBDZ-V9が30万円前後、BDZ-V7が25万円前後の見込み。

左からシャープ、日立、パイオニアもBDレコーダの参考展示を行っている。いずれも発売時期や価格は未定だ

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■ HD DVD

 東芝のブースでは、国内向けのHD DVDプレーヤー新モデルを参考展示している。IFA 2006で欧州向けとして発表されたHD DVDプレーヤー「HD-E1」(599ユーロ)、「HD-XE1」(899ユーロ)とほぼ同じ仕様の2モデルを用意。型番などは未定。

 2006年内の発売を予定しており、基本性能は同じだが、上位モデルは1080p出力が可能。下位モデルは1080iまでとなる。価格はどちらも未定。

 また、2006年内にサンプル出荷を予定している、ノートPC用のHD DVD記録型ドライブ「SD-L902A」を展示。HD DVDの記録再生とDVD/CDの記録再生の光学系を1つの対物レンズで実現し、ドライブの厚みは12.7mm。記録速度はHD DVD-Rが1倍速。DVD-R DL 2倍速、DVD+R 2.4倍速、DVD±R 4倍速、DVD±RW 4倍速、DVD-RAM 3倍速。

 さらに、参考展示としてUSB接続の外付け型HD DVD-ROMドライブも展示している。こちらも年内の発売を予定しており、価格は未定。

国内向けのHD DVDプレーヤー2モデルも参考展示 USBの外付けHD DVD-ROMドライブ

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■ ビデオカメラ

 松下電器産業は、AVCHDに対応し、SDカードにハイビジョン録画ができるSDカードムービーを展示している。2006年中の発売を予定しており、価格は未定。HDカム用に新開発したという「3CCDカメラシステム」と、AVCHDで採用しているMPEG-4 AVC/H.264をサポートした新開発の「映像信号処理LSI」を採用。1080iのHD映像を4GBのSDHCカードに6Mbpsで約85分、9Mbpsで約55分記録できるという。

 CCDは1/4型で、画素数は未定。SD録画には対応しておらず、HD録画専用モデルとなる。サポートするSDHCカードは4GBまでだが、8GBのカードが登場した場合は「できるかぎり対応していきたい」という。

 ビクターはHDDムービー「Everio(エブリオ)」のハイビジョン対応モデルを参考展示している。2007年前半までには発売したいとしており、価格は10万円台後半になる見込み。コンシューマ向けとして初めてFUJINONレンズを採用した、フルHDの3CCDカメラシステムを搭載。

 新開発の1/5型総画素1,016×558ドット(有効976×548ドット)の16:9のプログレッシブスキャンCCDを3枚使用。斜め画素ずらし構造を採用することでフルHD(1,920×1,080ドット)に対応する。

松下電器のAVCHD対応、SDカードムービー HDDムービー「エブリオ」のハイビジョン対応モデル

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■ そのほか

パイオニアはコントラスト比20,000:1を実現した、60型のフルHDのPDPを参考展示。左が参考展示パネル

 パイオニアはコントラスト比20,000:1を実現した、60型のフルHDのPDPを参考展示している。低輝度色域が同社従来パネルと比べ約1.5倍に、液晶比では約2倍になるという。2008年の北京五輪に向けて商品化を予定している。

□CEATEC JAPAN 2006のホームページ
http://www.ceatec.com/2006/ja/visitor/
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【CEATEC JAPAN 2005レポートリンク集】
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/link/ceatec.htm

(2006年10月3日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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