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映像、情報、通信の総合展示会「CEATEC JAPAN 2006」が3日、幕張メッセで開幕した。期間は7日まで。 現在、ワンセグ放送受信機能を備えた携帯電話が話題だが、2006年のCEATECでは、2007年春に本格放送を予定しているデジタルラジオの受信に対応した携帯電話が登場。KDDIはデジタルラジオとワンセグの両方の受信を目指した端末を展示するなど、携帯電話に新たな楽しみ方を追加する要素として注目を集めている。
■ au デジタルラジオでは、1セグメントを利用した音声のみの放送と、3セグメントを利用した映像付き、もしくは5.1chサラウンド放送など、データ容量の多いチャンネルの2種類を予定している。 auが参考展示したデジタルラジオ受信対応の携帯電話は、1/3セグメントの両方の受信に対応できるモデル。静止画やMPEG-4 AVC/H.264の簡易動画表示、データ放送(番組情報/オンエア中の曲名)表示などをサポートしている。 2006年度内の発売を予定。価格は未定。「デジタルラジオの普及度合いによって出荷数と価格は大きく変化するため、放送内容の充実に期待している。auでもデジタルラジオに対応する先駆けになるモデルとして、デジタルラジオの良さをアピールしていきたい」という。
詳しい仕様は未定としながらも「ユーザーにとってはワンセグもデジタルラジオも両方楽しめたほうがいい。それを実現できるよう努力していく」とし、製品がデジタルラジオとワンセグの両方に対応したモデルになる可能性を示唆した。 なお、着うたフルや、着うた、au Recordsなどに対応しており、オンエア中の楽曲の購入や、コンサートチケットの入手なども可能。EZナビウォークにも対応しており「番組で紹介されたお店の場所を地図で案内することもできる」という。
■ ドコモ NTTドコモのブースでも、技術紹介としてデジタルラジオ受信に対応した携帯電話2モデルを参考展示している。どちらも1~3セグメントの受信に対応。auと同様に、静止画や簡易動画、5.1ch音声の受信に対応し、P2プロファイル対応のブラウザも内蔵。データ放送も表示できる。 試作機はスリムな筐体を持つものと、ポップな色合いが印象的なモデルの2機種を用意。簡易動画再生画面や、5.1ch放送をバーチャルサラウンドで2ch化し、イヤフォンで体験できるデモを行なっている。
モックアップのようにも見えるが、実用化試験放送を実際に受信することも可能。ただし、CEATEC会場内では電波が受信できないため、内部に保存したコンテンツを再生するデモを行なっているという。 発売時期や価格は未定だが、「技術的な研究は常に続けている」という。また、「デザインも製品版とは異なるが、このイメージを継承した、小型かつスタイリッシュなものになる予定」だという。
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■ その他 ドコモは日本テレビと共同で、有限責任事業組合D.N.ドリームパートナーズを設立。第一号投資案件として手掛けたアニメ版「デスノート」が10月3日から放送される。 D.N.ドリームパートナーズは、放送と通信を連携させた新サービスを検討することを事業目的としており、ワンセグ放送のデータ部分とiモードの連動などを進めている。ブースではその取り組み紹介として、ワンセグ対応端末でデスノートの映像を再生するデモを行なっていた。
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□CEATEC JAPAN 2006のホームページ
(2006年10月4日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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